カテゴリ:展覧会図録( 17 )

ウォルター・クレインの本の仕事:千葉市美術館

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*ウォルター・クレインの本の仕事 公式図録 滋賀県立近代美術館/千葉市美術館 2017年 青幻舎


「絵本はここから始まった ウォルター・クレインの本の仕事」展
2/4-3/26 滋賀県立近代美術館から始まり、
4/5-5/28 千葉市美術館へと回顧された展覧会に行ってきました。


19世紀後半にイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた重要なひとり、
またウィリアム・モリスとともにアーツ・アンド・クラフツ運動に推進した
デザイナーでもありました。

1845年、画家の息子としてリヴァプールで生まれ。
木版の工房に入りデッサンの基礎を学び、その後、多色刷木口木版の技術を開発した
彫版・刷師のエドマンド・エヴァンスに才能を見出され、
ふたりは1865年に全頁カラー刷りのトイブック(簡易製絵本)を生み出しました。

その後、沢山世に送り出された絵本は高い評価を得て、
クレインは子供の本の画家として有名になりました。


今回の展覧会では、クレインの主要な絵仕事のほぼ全容を
当時の書物で堪能でき、その網羅数は約140点!

あとクレインとともにケイト・グリーナウェイや
ランドルフ・コールデットの作品も約40点、同時に楽しむことができました。

これだけ集中した展覧会は日本でも初めてだったようで
大変貴重な展覧会だったと思います。


なかなか当時の書物でクレインの絵を堪能できる機会がなかったので、
色の鮮やかさに大変驚きました。とくに赤や青などの発色の美しいこと。
復刻絵本やウェブなどでのアーカイヴ画像では再現出来てない事がわかり
この機会に実際に観られて感激してきました。

改めてクレインの魅力に惹きつけられました♡


公式図録には展示されていた各絵本の全頁までは収録されていませんが、
代表的な作品を追う目録代わりにもなるもので嬉しいです。

更に全図版を網羅した画集、もしくは図版集も出てくれたらよいなー☆


ちなみに公式図録は一般販売もしてます。















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by bonplaisir | 2017-05-29 12:00 | 展覧会図録

1983年アール・ヌーヴォーの華 アルアォンス・ミュシャ 日本展より作品集

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*アルフォンス・ミュシャ作品集 ドイテク企画室 1983年



1983年に行なわれた展覧会の図録。
残念ながら展覧会へは赴くことが出来ませんでしたが
図録だけはなんとか入手していた次第。

ミュシャの代表的なポスターデザインの作品はもちろん、
油彩や素描画、挿絵画にスラブ叙事詩の習作などと
モチーフ用に撮られたモデルの写真も多く展示されていたようです。

展示されたコレクションはイージー・ムハ氏のコレクションを中心に
日本人コレクターのドイ・コレクション、あとチェコスロヴァキアの
国内の多数の美術館より集められたもので構成されてました。

そして、この本で初めてミュシャの油彩画を見て、
昨日の記事の「眠れる大地の春の目覚め」の素晴らしさったら。

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あと、「百合の中の聖母」(madonna in the lilies,1905)も。

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こちらの絵も2004年の展覧会でやっと実物を見られました。

元来エルサレムの教会の装飾の仕事のために描かれたもの、
後にその依頼はキャンセルになりましたが、この絵はその前に完成していたそうです。

百合の群生に舞い降りてきたような聖母のたなびく衣は
スラブ民族の衣装を着た少女を優しく守るかのようです♡















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by bonplaisir | 2017-03-25 12:00 | 展覧会図録

ミュシャ展:国立新美術館

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*国立新美術館10周年・チェコ文化年事業 ミュシャ展 2017年 求龍堂



ミュシャ展、先日行って参りました。
「スラブ叙事詩」、作品の大きさに圧巻です。
しかも全20点を一度に観られるなんて凄すぎる。

大きすぎて図録でも確認しずらい細かなディテール部分や
筆のタッチは間近で見ないとわからないくらいの描きこみよう。


「スラブ叙事詩」制作のきっかけとなった
スメタナの「わが祖国」をyoutubeで拾い聴きながら、
展覧会の余韻に浸りつつ図録を開いています。


まるで舞台劇を観ているよな感覚にもなる連作だった。
時に映画の映像的な表現?って思うものがあり、そしたら
図録のミュシャ年表でリュミエール兄弟の映像実験に参加していたもよう。
その経験も作品の表現に取り入れられているのかしら?と、、、

図録読みながら復習してるとまた観たくなってしまう作品群ですよ☆


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もうね、絵の方から光が出ている、神々しいのよ。
やっぱり実物が観られるのはとっても幸せ。

あと2回足を運びます♡
もうチケットも用意してあるし(笑)















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by bonplaisir | 2017-03-18 12:00 | 展覧会図録

去年の展覧会:西洋更紗 Toile de Jouy展

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*西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展 Bunkamura ザ・ミュージアム(東京会場) 2016年6/14-7/31



マリー・アントワネットといえば、西洋更紗に魅了され
自身のファッションにも取り入れていたという。

当時の女性たちを夢中にしたプリント生地<トワル・ド・ジュイ>の世界を
日本国内で初めて紹介した展覧会へ赴いた時の図録です。

西洋で発展した更紗の魅力、図録を眺めながら
展覧会での模様を思い出し、改めてうっとりしてしまいます。
















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by bonplaisir | 2017-01-24 12:00 | 展覧会図録

ギュスターヴ・モロー展 2005

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*ギュスターヴ・モロー フランス国立ギュスターヴ・モロー美術館所蔵 2005年 回顧展図録



またまたBOOKOFFで掘り出し物みっけ☆
行けなかった展覧会図録を破格で入手。

ギュスターヴ・モロー美術館改装のため、2005年に行われた回顧展。
油彩28点、水彩画・素描など280点が展示されたようです。

この素敵な展覧会を見逃した悔しさから
図録だけでもと思ってたのがやっと手元に♡

図録を開くと、モローの一つの主題に対する習作の数が凄くて、
それらに解説もつけてくれているので、見ても読んでも楽しい図録です。

でもやっぱり本物が見たい!とも思えてしまうのもしかり(笑)
ますます好きになっちゃうギュスターヴ・モローなのでした。
















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by bonplaisir | 2016-10-01 12:00 | 展覧会図録

ザ・ビューティフル展:2014年

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*ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860ー1900 三菱一号館美術館 2014年1/30-5/6



キャメロン展に赴いてからだいぶ経ちましたが、
一息入れて「ふぅ~」っと落ち着いていたところに
思い出した展覧会、その図録を広げると

キャメロン、ワッツ、ヴァレンタインと作品が連なって載っていて
また引き戻されそうです(笑)


つか、ピンポイントに琴線に触れるものばかりの展覧会だったのです。

バーン=ジョーンズ、ロセッティ、レイトン、
ゴドウィン、ホイッスラー、ムーア、
モリス、クレイン、ビアズリー、などなど。

この年は同じ時期にラファエル前派展もやっていたので
濃密な時間を過ごせる展覧会ばかりで嬉しかったです。









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by bonplaisir | 2016-08-22 12:00 | 展覧会図録

ルノワール展 2016年

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*オルセー美術館・オランジェリー美術館所蔵/ルノワール展 2016年 4/27-8/22 国立新美術館


J.M.キャメロン展の熱が冷めない時間を過ごしていましたが、
その合間に時間を作って行ってきました。

あまりにも有名過ぎて、知ってるつもりでいちゃう感覚、
でも実はよくわかってなかったりするのです。

今回のオルセーとオランジェリーが所蔵する
ルノワールの代表的な作品が観られるのなら好い機会。
しっかりルノワール観てこようと足を運んでみました。


メジャーな画家、代表的な作品ともあり、平日でもそこそこの混みようでした。
なので人の流れを無視して空いてる場所から観賞してきましたよ。
それでも今回一番人気の「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」の前だけは
沢山の人が被り付きで眺めていたので、細部の筆の運びまでは観られませんでしたが、
他の作品はじっくりと見る事ができましたよ。

こんなにマジマジとルノワールを観たのは初めてかもです。
全体通して観て思ったのは、ルノワール=印象派だけではなかった、固定観念が強すぎました。
印象派から脱却しようとした時代あり、そして晴れて新たな境地を見出したルノワールの世界あり、
ルノワールの絵に対する様々な思いが垣間見れたような、、、。
美しく心安らぐ絵が生み出される裏でルノワールの苦悩や情熱に
心が動かされたように思います。もっと他の絵も観たくなってきましたよ。

あとルノワールの木漏れ日の描き方って結構ツボなんだわと気がつきました(笑)

そしてワタシのお目当ての「猫と少年」と「ジュリー・マネ」は
ともに傍らの猫の表情がやっぱり素敵だったよ。

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足を運んで良かったです。
巨匠と言われる所以を実感させてもらいました☆










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by bonplaisir | 2016-08-17 12:00 | 展覧会図録

アルフレッド・スティーグリッツ展:1985年

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*アルフレッド・スティーグリッツ展 東京/新宿/小田急グランド・ギャラリー 1985年5/17-6/5



キャメロン展にて、彼女と後代の写真家とを対話させるコーナーにて
アルフレッド・スティーグリッツの作品が展示されていた。
1913年、自身が主宰する写真専門誌でキャメロンの作品を紹介したと、
スティーグリッツは写真を芸術へと高める運動をした人で、
近代芸術写真の父と呼ばれる写真家でした。


スティーグリッツ懐かしい、ちょっと忘れかけていた展覧会を思い出し、
当時求めた展覧会図録を引っ張り出してみた。

でもこの展覧会に行った動機が思い出せない。
当時初めて知る写真家の展覧会だっただろうに、
それよか写真の展覧会も初めての体験だったように思える。

この頃、新宿界隈はよく出かけていたので
なにかの折に目を付けたか、引きつけられたのだろうね。
あと、少し背伸びもしてたかもだわ(笑)
よくわからないけどなんか惹きつけられたのだろうね。
図録まで買ってるくらいだもの。
以来、時々開いて見たりして処分せずに持っていた。

久々に開いて見る作品図録、展示された全ての写真が載ってないような、
記憶ではもっと沢山の写真を見たような気がする、、、










*

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by bonplaisir | 2016-08-15 12:00 | 展覧会図録

ジュリア・マーガレット・キャメロン展

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ただ今、三菱一号館美術館にて開催中の
「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」の図録を眺めています。

ヴィクトリア時代に女性で写真家として活動したキャメロンが
初めて写真機を手にしたのは48歳!
精力的に「美」を写真に捕りこみ、自らの作品も積極的に売り込んでいました。

キャメロンの周りには、その時代の有名な作家や画家など芸術家たちが沢山いました。

彼らの肖像写真を撮ったり、彼女の周りの美しい女性たちもモデルになっています。
そのモデルたちは画家たちのモデルにもなり、それがラファエル前派や
その周辺の芸術作品だったりもするので、観ていて興奮してしまいます。

そのひとつに、キャメロンの姪でお気に入りのモデルでもあった
ジュリア・ジャクソン(スティーヴン)はエドワード・バーン=ジョーンズや
ジョージ・フレデリック・ワッツの作品のモデルになっているのですねー。

あと、彼女の肖像写真を見て思い出したのが、ヴァージニア・ウルフ。
似ているはずですよね、ヴァージニアの母がジュリア・ジャクソンでした。

キャメロンの創作意欲は交流のあった芸術家らの影響も濃いのね。
そして彼女は美意識を高めて、沢山の作品を残していったんだわ。

素晴らしかったです。

失敗したのはカメラを持ち忘れてしまったー。
撮影OKなエリアがあったのよ。
残念(笑)



東京:三菱一号館美術館 9/19まで










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by bonplaisir | 2016-08-08 12:00 | 展覧会図録

2010年 高橋真琴の夢とロマン展:八王子夢美術館

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* 高橋真琴の夢とロマン展図録 2010年2/3-2/21京都:えき  6/4-7/4東京:八王子夢美術館(追加8頁あり)


この展覧会をきっかけに、それまで画集のみで楽しんできた真琴先生の絵を
原画でも楽しみたいと思うようになりました。

原画の他にも、文具、雑貨、初公開の下絵や貴重な資料など、
初期から現在に至る代表作約230点を展示されていました。

この展覧会も2度観に行きました。
最初はひとりで、2度目は友人を連れて☆

そして、この展覧会を機に、毎年行われる個展を観に行くようになりました。
今年も今日から始まります☆

高橋真琴個展「プリンセス・パーティー」
・会 期:2016年5月24日(火)─ 6月4日(土)
・時 間:午前 11時 ~ 午後 6時 30分 (最終日17:00終了)
・会 場:銀座 ギャラリー向日葵(ひまわり)
・入場料:無料 ※会期中無休










*
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by bonplaisir | 2016-05-24 12:00 | 展覧会図録


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


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