カテゴリ:antique&Vintage( 5 )

John Avsten:Rogves In Porcelain(陶器と悪漢)

c0084183_1253963.jpg
*Rogues in Porcelain: A Miscellany of 18th Poems Compiled & Decorated by John Austen
  Greenberg, Publisher, Inc.; 1St Edition edition (1924)




ジョン・オースティン(1886-1948)
1920年代から1930年代までロンドンで活躍していた挿絵画家、
ビアズリーの系譜のハリー・クラークやアラン・オドルと親しかったそうです。
詳しい経歴はまだほとんどよくわからない画家なのですが、
数多くの作品を残しています。

画風もビアズリーやバルビエなどのロココ調のファッショナブルなものから
アール・デコのようなスタイルまで幅広く描き分けられる器用さもあったよう。


この本は、1924年にロンドンで出版された18世紀の詩のアンソロジーで、
同年ニューヨークの出版社からも出版されたアメリカ版初版です。
ウィリアム・コングリーヴ、ジョン・ゲイ、アレクサンダー・ホークプ、サミュエル・ジョンソン、
ジョナサン・スウィフト、マシュー・ブライヤーなどの詩をオースティンが選び、
ロココ調の華やかな挿絵やカットイラストを沢山つけました。


c0084183_13185427.jpg

c0084183_13211338.jpg


ビアズリーの「髪の毛盗み」を思わせるロココな世界だけど
装飾のデザインにはアール・デコのようなスタイルも取り入れているような。

c0084183_132449.jpg

c0084183_13241319.jpg
c0084183_13242834.jpg


沢山あるので抜粋してみたけど、それでもこんなにある(笑)
海野弘氏監修のPIEから出ている西洋アンティーク図版本シリーズでも
少しずつ紹介されている挿絵たちなのですが、これで全部観る事ができました。

もう、素敵過ぎてしあわせー。















*
[PR]
by bonplaisir | 2016-11-26 14:00 | antique&Vintage

エドマンド・デュラック挿絵の「アラビアン・ナイト」1911年版

c0084183_15482935.jpg

*‘Stories from the Arabian nights’ retold by Laurence Housman;
  with drawings by Edmund Dulac. Published 1911 by Hodder and Stoughton.



初めてデュラックの「バドゥーラ姫」のアンティーク本を入手出来たあとに、
ご縁があって求めることができた「アラビアン・ナイト」のコンパクトサイズの普及版。
A5版くらいなので持ち歩きできそうなサイズです。

挿絵は半分くらいの24点に絞られて、文章とは別紙印刷ですが、
別張り製本ではなく本文頁と一緒に綴じられているものでした。
薄紙のカバーも一緒に綴じられて、挿絵の印刷頁の保護になっています。

背表紙の角など経年数のダメージが少しありますが、
気を付けて開けば十分に楽しめるくらいの状態は保っています。
若干、朽ちた感がありますが味わいとして気に入っています。

タイトルは背表紙にしかなく、表紙に使われた挿絵は
「漁師と魔王の物語」のために描かれたもの、シンプルな額縁に入れられ
アラビア風の装飾が金箔であしらわれて趣ある装丁になっています。


新書館版に載せられてなかった挿絵がこちらに載っています。
「空飛ぶ魔法の馬」の1枚でした。

c0084183_16253117.jpg


「アラビアンナイト」の挿絵は美しいだけでなく、ユーモラスな絵も沢山描かれています。










*
[PR]
by bonplaisir | 2016-06-24 12:00 | antique&Vintage

エドマンド・デュラック:妖精の花冠-フランスの昔話集

c0084183_1501171.jpg

*A Fairy Garland Illustrated by Edmund Dulac 1928年 Cassell & Co. Ltd (London)
First edition Original cloth


第一次大戦後、贅沢な豪華本はあまり作られなくなり、
デュラックは挿絵の仕事以外に切手や紙幣、パッケージなどの
グラフィックデザインも手掛けるようになりました。

ヨーロッパではギフト・ブックの時代は終わり、
アメリカで新しいマーケットが開きました。

1927年、ニューヨークのジョージ・H・ドラン社から
「宝島」が出版され、翌年チャールズ・スクリヴナーズ・サンズ社から
「妖精の花冠-フランスの昔話集」が出版されました。
この本はそれのロンドン刊のものです。

華美な装飾が一切なく、背表紙にタイトルがあるのみです。

c0084183_15193632.jpg


収録されているお話は、語り始めに「妖精の歌」
ペローから「巻き毛のリケ」「長靴を履いた猫」
オーノワ夫人から「Bablet」「緑の蛇」「幸運の娘」「青い鳥」「ロゼッタ姫」
アンソニー・ハミルトン再話、オーノワ夫人の「Mayblossom」です。


「妖精の歌」The Fairy Song
c0084183_15341022.jpg

「長靴を履いた猫」Puss in Boots
c0084183_15342260.jpg

「Bablet」
c0084183_15343090.jpg

「緑の蛇」Green Dragon
c0084183_1534396.jpg

「幸運の娘」Fortunata
c0084183_15344612.jpg

「青い鳥」The Blue Bird
c0084183_153453100.jpg

「ロゼッタ姫」Princess Rosetta
c0084183_1535170.jpg

「Mayblossom」
c0084183_1535935.jpg

c0084183_1541759.jpg



この頃、デュラックの挿絵にもアール・デコを意識した風になり、
キュビズムを取り入れたり、モダンなテイストに変わっています。
色使いもそれまでの複雑さから明るく平面的になってますが
色彩センスは変わらず素晴らしいです。

この中の挿絵が数点、海野弘氏の著「おとぎ話の古書案内」で
紹介されていて、ずっと気になっていたのです。
やっと全部見られるようになって嬉しいです☆

あと、物語の収録構成がほぼオーノワ夫人のものなのですね☆
[PR]
by bonplaisir | 2016-02-22 12:00 | antique&Vintage

エドマンド・デュラック:ルバイヤート

c0084183_1416387.jpg

*Rubaiyat of Omar Khayyam Edmund Dulac 1909年Hodder And Stoughton

クリスマス・イブの夜も深まり、日付けが変わろうとしていた頃、
何気にオークションサイトを検索していたら、、、
出逢ってしまったデュラックのルバイヤート。
ホワイトクロスのバージョンで状態も素晴らしく良いものでした。
クリスマス前に少し本関連で散財したばかりだったので
もの凄ーく悩みました。

でも、この手の本との出逢いは本当に稀で、
既に持っているアンティーク・ヴィンテージの本も
それ以来なかなか同じ本でさえ出逢っていません。

これはもしかしてクリスマスならではの出逢いなのかもと。
即決なので競り合う事もないので意を決してポチリ。

そして手元に届いたものは予想を上回る素敵な本でした☆
思い切って良かったー(暫くは節約しないと・笑)

c0084183_14164667.jpg


1907年に出版された「アラビアン・ナイト」で本格的にデビューし
人気を博したデュラックが、翌々年に発表したのは、
またまたペルシアを舞台にした四行詩を編んだ詩集「ルバイヤート」
抒情的な挿絵は更に華やかさを増したように思えます。

抜粋で紹介しようと思いましたが
どれも素晴らしいので全部載せちゃいます(笑)

c0084183_14321147.jpg
c0084183_14321995.jpg
c0084183_14323182.jpg
c0084183_14324055.jpg
c0084183_14325797.jpg
c0084183_1433834.jpg
c0084183_14331896.jpg
c0084183_14332573.jpg
c0084183_1434157.jpg
c0084183_1434910.jpg
c0084183_14341733.jpg
c0084183_14342482.jpg


ああ、やっぱりアンティーク本っていいなぁ♡










*
[PR]
by bonplaisir | 2015-12-28 12:00 | antique&Vintage

初めて手にしたアンティーク書籍

c0084183_10433166.jpg

*‘Princess Badoura - a tale from the Arabian nights’ retold by Laurence Housman
 illustrated by Edmund Dulac Published 1913 by Hodder and Stoughton, London.


1913年に出版されたエドモンド・デュラック挿絵の「バドゥーラ姫」です。
初版の同年出版の再販本のようです。

挿絵黄金時代(19世紀末から20世紀初頭)の素敵な挿絵本に憧れてはいたものの
高価で自身の手元に置いておける代物でなく、常に高嶺の花のような存在でした。

ですから手に入りやすい洋書の画集や和書画集などで楽しんでいたのですが、
代表的な挿絵は堪能できても、一冊の本に描かれた挿絵を全て網羅はできず
多少なりとも不満を持ってはいたのです。

すると、たまたまですがオークションで見つけたのです。
ワタシでも手が届きそうな価格でしたので思い切って落札してまみした。
手元に届いて、予想より状態の良い本に喜び、
100年前の本が手元にあることに軽くタイムスリップした感じです☆

挿絵10点は別刷りで、薄紙で保護されています。
表紙のデザインも美しいわー。
でもって、やっぱり初見の挿絵もあるんだわー☆

c0084183_10555424.jpg

c0084183_10485887.jpg
c0084183_104973.jpg

c0084183_10492644.jpg

c0084183_10493844.jpg

c0084183_10494723.jpg


「バドゥーラ姫」はアラビアンナイトの物語からで、
ペルシアの王子とシナの王女の大恋愛の物語です。

挿絵のエドマンド・デュラックは自身の東洋趣味を存分に活かし
ペルシア、インド、中国から日本まで幅広く東洋のモチーフを取り入れて描いています。

実を云うとバドゥーラ姫は未読で、物語の全容をしらなくて、
デュラック画集の解説によると、バドゥーラ姫は波乱万丈の末、
ペルシアの王と無事結婚するのですがペルシアの王子は
他の美しい姫君とも結婚していて、その国の王にもなっているという。
一夫多妻制のなんとも中東らしい結末みたいです。

わーおもしろそー和訳本探さなきゃ☆
[PR]
by bonplaisir | 2015-06-22 12:00 | antique&Vintage


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


by haruchonns

プロフィールを見る

最新の記事

アーサー・ラッカム挿絵の「テ..
at 2017-06-27 12:00
エドマンド・デュラック挿絵の..
at 2017-06-26 12:00
エドマンド・デュラックの人魚絵②
at 2017-06-24 12:00
エドマンド・デュラックのアル..
at 2017-06-23 12:00
エドマンド・デュラックの人魚絵①
at 2017-06-22 12:00
ウォルター・クレイン画の「妖..
at 2017-06-21 12:31
ウォルター・クレイン画:「妖..
at 2017-06-20 12:00
ランスロット・スピード画の人魚
at 2017-06-19 13:00
アルビン・ブルノフスキーの絵..
at 2017-06-17 12:00
アルビン・ブルノフスキー画:..
at 2017-06-16 12:30
ジョン・ラインハルト・ウェ..
at 2017-06-15 12:00
気になったアンティークの「人..
at 2017-06-14 13:30
スラミス・ヴュルフィング画の..
at 2017-06-13 12:00
クリスチャン・バーミンガム画..
at 2017-06-12 12:00
ハリー・クラーク:アイルラン..
at 2017-06-10 12:00
ハリー・クラーク画の「髪の毛..
at 2017-06-09 12:00
ハリー・クラーク:キーツのバ..
at 2017-06-08 12:00
ハリー・クラーク:ステンドグ..
at 2017-06-07 12:00
ハリー・クラーク画:聖アグネ..
at 2017-06-06 12:00
ハリー・クラーク画のシンデレ..
at 2017-06-05 16:00

カテゴリ

アリス関連
人魚姫
和テキスト絵本
欧米テキスト絵本
童話集/寓話集
児童文学
文学/戯曲
洋書
写真集
画集
解説・図版本
展覧会図録
漫画関連
antique&Vintage
豆本&ミニチュア本
ムック本/雑誌
ホビー&料理本
人魚画
一枚の絵
映画(DVD&Blu-ray)
その他の本関連
展覧会&美術館
呟き

タグ

(82)
(72)
(46)
(32)
(28)
(28)
(25)
(23)
(22)
(21)
(21)
(19)
(18)
(17)
(16)
(15)
(14)
(14)
(12)
(12)

検索

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月

最新のコメント

> 齋藤裕子さま おは..
by bonplaisir at 08:40
はるさま オースティン..
by bonplaisir at 13:42
はじめまして。最近オース..
by はる at 17:19
desire_sanさま..
by bonplaisir at 14:37
こんにちは。 私もル..
by desire_san at 21:00

最新のトラックバック

ノートルダム大聖堂とラテ..
from dezire_photo &..
ノートルダム大聖堂とラテ..
from dezire_photo &..
日本初公開のベッリーニと..
from dezire_photo &..
北方ヨーロッパ絵画の最高..
from dezire_photo &..
北方ヨーロッパ絵画の最高..
from dezire_photo &..

記事ランキング