カテゴリ:漫画関連( 29 )

オルコットの生誕日なので内田善美の「若草物語」

「若草物語」の魅力を教えてくれたのは
内田善美さんの名作ギャラリーに出逢ったからでした。

画集「白雪姫幻想」(サンリオ出版)に収録されているのを見て、
この時代の調度品やファッションにも憧れたのでした。

初出はサンリオ出版から発行されていた少女漫画雑誌「リリカ」での連載でした。
この雑誌が当時画期的で、左綴じ、横書き、全頁オールカラー で創刊されたのです。
海外で英語版を出版する計画をしていた為、このような形態になったのですが、
作品のクォリティを保つには月刊誌では厳しかったため、次第にカラー頁の減少、
1976年9月創刊から1979年3月にて廃刊、世に29冊しか出せませんでした。

しかし、執筆陣は豪華でしたので未だに雑誌は古書として流通しています。
掲載された作品は、各作家の単行本や画集などに収録されてるものは少なく、
殆どのものが未収録な作品が多いからでしょうね。

内田善美さんの「若草物語」は画集に収められたものを長年眺めてきましたが、
やはり連載当時の誌面でも眺めてみたくなり、月日をかけて掲載号を集めました。

リリカ №09 1977年07月号(虹の号) 第1回

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リリカ №10 1977年08月号(ひまわりの号) 第2回

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リリカ №11 1977年09月号(まきばの号) 第3回

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リリカ №12 1977年10月号(コスモスの号) 第4回

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リリカ №13 1977年11月号(もみじの号) 第5回

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画集とは頁の位置が違うのもあり、絵の流れも考えられているのだなと思うところもあり。
調節しきれなかったのは、もしかすると悔やまれてたかも?なんて想像しつつ、美しい画にうっとり。


掲載号を揃えて気がつきました。

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画集に加筆頁(画像右)があったのでした♡


















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by bonplaisir | 2016-11-29 12:00 | 漫画関連 | Comments(0)

秋の夜長に、漫画まとめ読み。

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ちょっと前にFBのお友達さまと話題に上がった
槇村さとるさんのバレエ漫画 「Do Da Dancin'!」が気になって
古本にて大人買い(笑)

ヤングユーで連載してたのと、オフィスユーで連載してた続編と合わせて22冊。

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丁度、家人が出張で留守だったので、羽を伸ばして
読書の秋(漫画だけど)堪能(笑)



槇村さとるさんの作品は70年代から90年代まで読んでたのですが
2000年以降触れる事がなくなってました。
彼女の代表作には、フィギュアスケートやアイスダンス、
ジャズダンスを取り上げたものもあるので、
バレエ漫画を描いていると知った時は気にはなっていたけど
なかなか手を出していなかった次第。

ひょんなとこからFBで話題が出たので、良い機会かもと手にしてみました☆

がっつり芸術面や精神面で描かれるバレエ漫画は他の漫画でもあるので、
ダンサーの経済面などにも触れたりするのは槇村さんらしいの視点かも。
職業としてのダンサーたちも描かれてるバレエ漫画です。




昔ほど一気読みってできなくなっちゃったなー(汗笑)
毎晩、一、二冊ずつだけどワクワク止まらず読むのが楽しかったです。
















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by bonplaisir | 2016-11-08 12:02 | 漫画関連 | Comments(0)

内田善美:聖パンプキンの呪文

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*聖パンプキンの呪文 内田善美/著 1978年 新書館 1980年6刷



昨日のHalloweenにまつわる作品のイメージ繋がりで
タイトルが「聖パンプキンの呪文」という画集があります。

アメリカン・ノスタルジー的な昔のポートレート写真から
抜け出たような麗しい少年・少女のイラストが数点。

挿絵画集はシェイクスピアの「夏の夜の夢」にペルシャ民話や北欧民話など。
これらは挿絵黄金時代の画家たちやアール・ヌーボーを彷彿させる画風で、
だけども彼女のフィルターを通し独自の世界感を作っていて素晴らしいです。

あと、ダークファンタジーな描き下ろし漫画とご本人による随筆。

装丁を宇野亜喜良さんが担当し、あとがきも寄せてあります。
「夏の夜の夢」には寺山修司さんも文章を寄せてありました。


その中から、シェイクスピアの「夏の夜の夢」の挿絵。
ペルシャ風にアレンジされ、カイ・ニールセンを彷彿させる画風、
なのに内田善美さんのフィルターに通され独自の世界感を作り出しています。

この作品に取り掛かっている最中に作られたのか、スピンオフのような作品があります。
「妖精王の騎士」という、1977年の夏に雑誌ペーパームーンに掲載されたもの。

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*ペーパームーン 1977年8月号 №7 新書館

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カラー頁が画集に収録されているのですが、残りの3頁は雑誌掲載のみで、
単行本や画集など未収録の作品になってしまいました。
非常に手に入り難いもので、長年夢見ていた作品、
やっと手元に置けたのは数年前の事でした。

ため息ものの美しいイラスト、見る度に感無量になるのです。




もう35年以上眺めている画集ですけど、
いまだに楽しめるって、もう奇跡☆















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by bonplaisir | 2016-11-01 12:30 | 漫画関連 | Comments(0)

内田善美とハロウィン

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ハロウィンを知ったのは内田善美さんの作品
「万聖節に黄金の雨がふる」の中に出て来たから。

日本のお盆に似た風習が外国にもあるのだと
少女の頃に読んで初めて知ったのでした。

そしてこの言葉も(笑)

「Trick or treat」
(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)

初読みは単行本「かすみ草にゆれる汽車」に収録されたものだったので
雑誌掲載時のカラー頁がずっと気になっていました。

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数年前にやっと入手でき配色がわかって嬉しかった☆

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病を抱え余命わずかな少年と、生まれる前に亡くなった兄への思慕を抱える少女との出逢い、
そして妖精と名のる妖艶な美少年がハロウィンの夜に妖精王に捧げる為に少女を狙うのだが、
無邪気な少女は妖精王の元に行けば亡き兄に会えるのではと心待ちにしてた。
おふざけだと思っていた少年だったが怪しき気配を感じ、少女の代わりに身を捧げようとする、、、。



幻想的な情景で描かれた美しく儚き想いの物語。
この時期になると触れたくなる内田善美さんの作品。
そして感傷的な気分にも浸ってしまうのですが、
不思議とそれは後ろ向きなものではないのです。


万聖節の朝
黄金の館はくだけ散り
風に舞い

黄金雨となって
ふりしきった



このフレーズに触れる度に
秋の終り、冬の訪れが近いのだと
感じるられるのでした。



秋は内田善美さんの作品がよく似合うのですー。



















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by bonplaisir | 2016-10-31 12:00 | 漫画関連 | Comments(0)

惣領冬実:マリー・アントワネット

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*マリー・アントワネット 惣領冬実/著 2016年 講談社
*マリー・アントワネットの嘘 惣領冬実・塚田有那 2016年 講談社




ヴゥーェルサイユ宮殿監修による日仏出版社の共同企画、
衣装、建築、調度品、だけでなく王宮儀礼まで再現し、
アントワネットの御輿入れからお世継ぎ誕生前まで描いています。

今まで触れてきたマリー・アントワネット像とは違った
真実の扉が開いた感じ、見方が変わるそれぞれの人物像でした。

この漫画がヴェルサイユ宮殿のミュージアム・ショップでも
取り扱われるそうです。てとこはフランス語版もあるっことなのですね。
そちらのバージョンも見てみたい♡


それと、この漫画の出版にあたり、作者の惣領冬実が
現地に赴き、取材してきたのも含め製作秘話をまとめたのが
「マリー・アントワネットの嘘」。
俗説の検証からベルサイユ宮殿のコラボの舞台裏、
萩尾望都さんとの対談も収録されてて面白かったです。

歴史ものを扱う場合の綿密な取材など徹底した仕事ぶりが伺えました。

この2冊一緒に読んで、今日から始まる「マリー・アントワネット展」を楽しみたいです☆















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by bonplaisir | 2016-10-25 12:00 | 漫画関連 | Comments(0)

少女漫画とバルビエ

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ジョルジュ・バルビエの「ひだ飾りとレース飾り」シリーズから
1922年版の「Oui!」のドレスをオマージュした
内田善美さんの1979年の作品「五月に住む月星」の扉絵(右上)。

同じく、シリーズから1924年版の「L'Aveu Difficile」のドレスを
小椋冬美さんの1983年の作品「花まつり」の扉絵(右下)。


バルビエのイラストと並べると
背景の様子もクロスされているような?

そして小椋冬美さんのイラストは
バルビエをオマージュと同時に、バルビエを通して
内田善美さんのイラストにもオマージュしているのかしら?って
思えてしまうのです♡
(定かではありませんけどね♡)















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by bonplaisir | 2016-10-17 12:00 | 漫画関連 | Comments(0)

内田善美:草迷宮・草空間

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*草迷宮・草空間 内田善美/著 1985年 集英社



日本人形、とくに市松人形ってちょっとコワいイメージを持っていたのだけど、
この内田善美さんの漫画「草迷宮・草空間」でそのイメージはひっくり返りました。

自分のことを「ねこ」と言う人形を拾ってしまった大学生の草くん。
人形のくせに好奇心は旺盛だわ、喜怒哀楽は激しいわ、
彼女に振り回される日常で、ふと人形に「魂」が宿り始めているのか?と、、、

ちょっとコワい(作者が言ってます)ハズのシチュエーションなのに、
「ねこ」は目をキラキラと輝かせて人間世界を楽しんでいる様はとっても可愛くて、
いつしか草くんも彼女の存在に癒されているような、、、。

この作品でも、感性豊かに綴られる言葉や風景は印象深く、
いつまでも心と細胞にまで沁み込んでいます♡










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by bonplaisir | 2016-08-27 12:00 | 漫画関連 | Comments(0)

内田善美:赤い髪の人魚

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波打ち際に横たわる赤い髪の人魚をその側で立ち眺め下ろしている少年のイラスト。
自選複製原画集「少年たちの記憶」(1980)に収録されているものですが、
初出は1979年月刊ぶ~け1月号の懸賞カレンダーに収録されていたものでした。

このイラストの着想は、たぶん1978年週刊セブンティーン47号の読み切り、
人魚幻夢の秋のいろ」からのように思っています。

主人公の少年の前に現れた赤毛の少女、
少女は、自分は海からきた人魚姫だといった、、、。


残念な事に、この作品は単行本未収録。
処分されやすい週刊誌に掲載されたこともあり、
古本として出回ることも少なく、大変稀少で高額本となっています。

でも早稲田にあ明治大学 現代マンガ図書館に所蔵されているので
掲載ページを全部コピーしてもらいました。
コピー代はそれなりにかかりましたけど、掲載本を入手するよりは
全然お安くすみました(笑)

今読んで見ると内田さんの他の作品へも繋がる構想的な作品みたいに思えます。



そして、この作品でベックリンの赤髪の人魚の絵と出逢えたのでした。











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by bonplaisir | 2016-08-04 12:00 | 漫画関連 | Comments(0)

内田善美:「空の色ににている」といえばこの絵本

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この漫画の中にでてくる絵本 「ぼくを探しに」は欠かせません。
以前の記事にて取り上げましたが、この漫画がこの絵本に出逢ったキッカケ☆

お互いの存在を確かめ合うのに語られる重要な絵本なのでした☆









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by bonplaisir | 2016-08-03 12:00 | 漫画関連 | Comments(0)

内田善美:「空の色ににている」より、杜甫さんの詩

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*中国の教科書で使われている杜甫の肖像画だそうです。


内田善美さんの「空の色ににている」を読み進めて
また気になる詩が出てきちゃって。


中国の詩人、李白と並んで有名な杜甫の詩も
さり気なく投入されているのです。


遅日江山麗
春風花草香
泥融飛燕子
沙暖睡鴛鴦

江碧鳥逾白
山青花欲然
今春看又過
何日是帰年



暮れるのが遅い春の日は川も山も美しく、
春風が吹いて草花のよい香りが漂う
泥は溶けて燕が飛び、
砂は暖かく、鴛鴦が眠っている。

河は深緑に輝き鳥の白さがいっそうそこに引き立ち、
山の青さに映えて花は燃えるように真っ赤だ。
今年の春も見る間に過ぎてしまった。
いつになったら故郷に戻れる時が来るのだろう。


戦乱と飢餓を避けて、家族とともに故郷を離れていた杜甫が、
春の美しい風景を愛しみながらも故郷に帰れない切なさをこめた詩です。


この詩の意味から内田善美さんも郷里を離れて東京で、
漫画家をしながら同じ心情をかかえていたのかしら?
しかも自身の高校時代をモチーフにしたような作品なんだもの、
仕事しながらふと同じ想いに駆られたのかしら?
なんて思える取り上げ方なのでした。












*
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by bonplaisir | 2016-08-02 12:34 | 漫画関連 | Comments(0)


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


by haruchonns

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