カテゴリ:人魚画( 49 )

ドロシー・P・ラスロップ画:妖精詩集からペン画の人魚

W・デ・ラ・メアの「妖精詩集」にはペン画の人魚たちも♡



『地面を離れて』

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『人 魚』

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『サム』

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今回ご紹介した以外にも幻夢世界へ誘うイラストが満載です。
アーカイヴで初版本を見つけました。
すべてのイラストを楽しめます☆


*text☟

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by bonplaisir | 2017-07-28 12:00 | 人魚画

ジョン・R・ニール画の人魚絵

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ジョン・R・ニール(John Rea Neill:1877-1943)が
1911年に出版された「The Sea Fairies」からの挿絵。
オズの原作者のライマン・フランク・ボーム(Lyman Frank Baum:1856-1919)作です。

2色刷のイラストが12点、ペン画のイラストがカットも含め31点描かれ、
海の世界で人魚と冒険しているような、ワクワクする挿絵がいっぱい楽しめます。


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*The Sea Fairies.novel written by L. Frank Baum, illustrated by John R. Neill,Reilly & Britton 1911.


海辺の近くに住む少女が、父親の船乗り仲間で今は事故で引退した
元船乗りの老人から、海の妖精(人魚)の話を聞かされるのでした、、、。


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“Nobody ever sawr a mermaid an’ lived to tell the tale.”
(誰も今まで人魚を見たことがなく、誰もその物語を伝えていませんでした。)

お話はこのような言葉があるようですよ。
なんだかワクワクしてしまうじゃないですか。

和訳書籍が見当たらないので残念ながらないのかも?
どんなお話かとても気になっています。


「The Sea Fairies」には続編があって、1912年に「Sky Island」(空島)が出版されました。

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*Sky Island.novel written by L. Frank Baum, illustrated by John R. Neill.Reilly & Britton,1912.


こちらもジョン・R・ニールが挿絵を担当しています。
ライマン・フランク・ボームは「オズ」シリーズ終了し、
これらの作品に置き換えるつもりで制作したようですが
オズほどの評価を得られず、2シリーズで終わってしまったようです。


「空島」っていうと『ONE PIECE』が浮かんできちゃいましたが
元ネタだったりするのかな?違うか(笑)





















*
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by bonplaisir | 2017-07-20 12:00 | 人魚画

ガートルード・ケイの人魚絵

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ガートルード・ケイ(Gertrude Kay:1884-1939)
ハワード・パイルの教え子であり、アメリカのイラストレーターでした。
代表作に「不思議の国のアリス」(1923)があります。


1916年に出版された「When the Sandman Comes」に収められた
カラープレートから"Moonlight Mermaids"のイラストです。















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by bonplaisir | 2017-07-11 12:00 | 人魚画

エドマンド・デュラックの人魚絵③

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人魚絵といってもmermaidではなくてmermanなんですけど☆

Myths the Ancients believed, Glaucus and Scylla というタイトルのイラスト。
1933年、アメリカの週刊誌の表紙用に描かれたもののようです。

タイトルにあるように、古代神話、例えばギリシャ神話にも出てくる
グラウコスとスキュラの物語が主題で、嫌がるスキュラを
グラウコスが追いかけている様子を描いているようですね。


グラウコスとスキュラ

グラウコスは元は漁夫、たまたま口にした薬草で
半身が魚のmermanになってしまいます。
姿が変わったことで水の中が恋しくなります。すると
川の神々も彼を受け入れ、グラウコスも海神になりました。

ある日、浜辺の入り江の水の中や岩場の陰で涼んでいた
乙女スキュラにグラウコスは恋をしました。
ですがスキュラは求愛を拒みます。

グラウコスは魔女キルケに
スキュラが自分に振り向いてくれるよう相談しました。

しかし、グラウコスに恋するキルケは嫉妬から、
スキュラを怪物にしてしまいました。

こうして怪物スキュラが誕生し、
近くに来た船や人を襲うようになりましたが、そのうち
怪物スキュラはそのままの姿で岩場になってしまいました。
もう船や人を襲いませんが、その岩場はその後も
船乗りたちに恐れられるようになりました。

一方、グラウコスはキルケの愛を一時受け入れるのですが、
キルケが人を怪物にし虐待することに愛想をつかし離れてしまいます。
















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by bonplaisir | 2017-06-28 12:00 | 人魚画

エドマンド・デュラックの人魚絵②

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1908年出版、デュラック画のシェイクスピア「テンペスト」から、
第1幕の2場で、エアリエルの歌から人魚が描かれています。


Full fathom five thy father lies;
Of his bones are coral made;
Those are pearls that were his eyes;
Nothing of him that doth fade,
But doth suffer a sea-change
Into something rich and strange.
Sea-nymphs hourly ring his knell:
Ding-dong.
Hark! now I hear them — Ding-dong, bell.


父は五尋の 水底に
その骨は今 珊瑚珠に
その両の眼は 真珠玉
その身は朽ちず わだつみの
奇しき力に かえられて
今は貴き 宝物
水の妖精 打ち鳴らせ
弔いの鐘を ディンドンベル
お聞きよ お聞き
あの鐘の音を ディンドンベル

*新書館 テンペスト 伊東杏里/訳より引用



この歌の冒頭部分、水の妖精を人魚姿で描いたのですね。

Full fathom five thy father lies;
Of his bones are coral made;
Those are pearls that were his eyes;

父は五尋の 水底に
その骨は今 珊瑚珠に
その両の眼は 真珠玉



ナポリ王の息子フェルディナンド王子がエアリエルの歌を聴いて、
嵐の海で難破し溺死したと思われる父王アロンゾーを思い出します。


以前記事で、ラッカムのテンペストからの人魚絵は
この歌の後半部分を描いたのでした。















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by bonplaisir | 2017-06-24 12:00 | 人魚画

エドマンド・デュラックの人魚絵①

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1908年に出版されたアルファベットブック
「Lyrics Pathetic and Humorous from A to Z」のなかで
「U」のイラスト。

ウンディーネがイワシとかくれんぼしいる絵です。

U was a youthful Undine
In the kingdom of ultramarine.
Often week after week
She would play hide and seek.
In the weeks with an ugly sardine.



「U」はやっぱウンディーネからですよね。
でもウルトラマリンやアグリーとかできるだけ
「U」で始まる単語をいれるようにしているみたい♡
















*
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by bonplaisir | 2017-06-22 12:00 | 人魚画

ウォルター・クレイン画:「妖精の女王」からの人魚たち

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16世紀のイングランドの詩人・エドマンド・スペンサー(1552頃-1599)の代表作、
長編叙事詩「妖精の女王」(The Faerie Queene:1590-1609)全6巻と断篇とで
構成されたものにクレインが1894-1896年にかけてモノクロの挿絵を描きました。

その中から第2巻に収められている挿絵。
このイラストには装飾枠もあり、添えられている言葉があります。

Guyon, by Palmers governaunce,
passing through perils great,
Doth overthrow the Bowre of blisse,
and Acrasie defeat.
















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by bonplaisir | 2017-06-20 12:00 | 人魚画

ランスロット・スピード画の人魚

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ランスロット・スピード(Lancelot Speed:1860-1931)
英国のイラストレーター。
アンドルー・ラングの世界の童話集から、
あかいろの童話集(1890)に収められている
オーノワ夫人の「サンザシ姫」(The Princess Mayblossom)への挿絵。

「サンザシ姫」のあらすじ

ある国の王と王妃の子が次々に死に、幼いサンザシ姫がひとり残った。
だが妖精カラボスに呪いをかけられ、
「姫が二十歳になるまで不幸のどん底を味わう」と。
この呪いを避ける為に、姫は塔に閉じ込めて外部と避けて過ごすことになりました。
そして厳重な見張りの中でも、姫は美しく育ち、王と王妃は喜びました。
歳月はたち、姫もあと四日で二十歳を迎え、結婚相手を決める年頃になりました。
そして立派な国の王子が結婚を申し込むために使節のコケオドシを送らせました。
さぞ立派な行列だろうと噂にになり、外の世界を見た事がない姫はひと目見たく、
乳母たちを困られながらもその一行を見る機会を得ました。

すると白い馬に乗ったコケオドシを一目見て姫は心奪われてしまいました。
サンザシ姫から愛の告白を受けたコケオドシは嬉しさのあまり、
自国の王と王子を裏切り、姫と駆け落ちします。

しかし、逃げている途中、空腹になるとコケオドシは
優しさも思いやりもない人になりました。
姫はコケオドシのために食べ物を探します。
けど独り占めにし姫はずっと空腹で喉も渇いていました。

ひどいコケオドシ、終いには一人で逃げようと姫を海へ突き落そうとします。
ところが姫はさっとよけて、つんのめったコケオドシが海に落ちてしまいました。

すると美しい妖精があらわれ、無事に城へ帰ることができました。
そして立派な国の美しい王子と結ばれ、不幸な出来事は忘れ去られましたとさ。



ざっとですけど、こんな感じ。
「サンザシ姫」って「眠れる森の美女」や「ラプンツェル」のような話ですね。

上の挿絵はコケオドシが海の落ちたあとどうなったかわからないの場面です。
ランスロット・スピードはその場面を想像したものを描いたようですね。

人魚たちが海底に落ちて来た人間を物珍しそうに眺めているようにも見えます。





「サンザシ姫」といえばデュラックの「妖精の花冠-フランスの昔話集」にも。


















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by bonplaisir | 2017-06-19 13:00 | 人魚画

ジョン・ラインハルト・ウェグリン画の人魚②

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ジョン・ラインハルト・ウェグリン(1849 -1927)が
1906年に描いた水彩画「Mermaid」 。

まるで初めて地上に来た人魚姫のような。
花輪のように見える飾りは貝や珊瑚、真珠で出来ているように見えます。

空と海と人魚の尾のブルーが美しいです☆


あと1911年に描かれた連作のようにも見える作品。

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海岸の岩の上に座る人魚。
可愛らしい仕草ですが、「ゼノアの人魚」のような
惑わす魅力も感じたり☆















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by bonplaisir | 2017-06-15 12:00 | 人魚画

ハリー・クラーク画の人魚②

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ハリー・クラークが描いた人魚画は「ときは春」にも入ってます。
1920年、レティス・ドイリー・ウォーターズ編の詩集「The Year's at the Spring」の中の
クイーニー・スコット=ホッパーの詩「とっても近くで!」(Very Nearly!)

子供のための詩を書いた女流詩人で、この詩は
女の子がとっても近くで人魚(妖精)を見てしまったおどろきを
ういういしく語る内容です。


I NEVER quite saw fairy-folk
A-dancing in the glade,
Where, just beyond the hollow oak,
Their broad green rings are laid :
But, while behind that oak I hid,
One day I very nearly did !

I never quite saw mermaids rise

Above the twilight sea,
When sands, left wet, 'neath sunset skies,

Are blushing rosily :
But all alone, those rocks amid
One night I very nearly did !

I never quite saw Goblin Grim
Who haunts our lumber room

And pops his head above the rim
Of that oak chest's deep gloom :

But once when Mother raised the lid

I very, very nearly did !





「ときは春」は新書館の荒俣宏「ペロー童話集」に同時収録されていて嬉しい。




















*
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by bonplaisir | 2017-06-03 12:00 | 人魚画


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


by haruchonns

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