カテゴリ:人魚画( 33 )

アーサー・ラッカム画の人魚絵③

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*Arthur Rackham:"The Tempest" (1926) 
 ACT I: Scene II,Sea-nymphs hourly ring his knell:Ding-dong.Hark! now I hear them - Ding-dong, bell




1926年にWilliam Heinemann Ltdから出版された、
シェイクスピアの「テンペスト」から。

それまでのラッカムのタッチと違うような、
この本に描かれた挿絵を見ると統一感に少し欠けるような、、、
ヨーロッパではアール・ヌーボーからアール・デコへの転換期だったので
時代に沿う描き方を模索していたのかしら?















*
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by bonplaisir | 2017-04-28 12:00 | 人魚画

アーサー・ラッカム画の人魚絵②

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1918年出版の「Some British Ballads」の
「クラーク・コルヴィル」より。

英国の民衆的小叙事詩って馴染がないので
どんなお話なんだろう?って感じです。

とりあえずInternet Archiveに初版本がupされているので保管☆
16点のカラー挿絵が確認できます。


今までなんの絵だろうと思ってたお気に入りの挿絵がありました♡

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「May Colven」と題がつけられています。
こちらもどんなお話なのでしょう?

オウムに「しー」ってしている少女の様子が可愛いなぁって
ずっと思ってた絵だったのです☆















*
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by bonplaisir | 2017-04-27 12:00 | 人魚画

アーサー・ラッカム画の人魚絵

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To hear the sea-maid's music というタイトルがついたイラスト。
1908年出版の「真夏の夜の夢」に収められたもの。

荒れ狂う波間、怪魚の背に乗り、髪を梳かしながら歌う人魚。
この怪魚は実はイルカで、妖精王が岬に腰をおろし、
人魚の歌声を聴いたのを妖精パックに覚えているかと振り返っている場面。

この時の様子を忠実に挿絵に描いていたのでした。

いつだったか
私たちが岬に腰かけて
いるかの背にまたがった人魚が
うっとりするような声で
歌っているのを聴いたときのことを。
その歌に
さすがの荒海も、静まり返り
その歌を
聴こうと天井の星がむやみに流れたのを。
そのときのこと、私はこの眼で見たのだ。
冷たい月とこの地球とのあいだを
キューピットが、弓矢に身をかためて
飛びめぐったのを。
西方の玉座に坐っておられた
純潔の美しい女王めがけて
その矢を射たのを。
















*
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by bonplaisir | 2017-04-23 12:00 | 人魚画

チェコの画家:ヨゼフ・パレチェク

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ヨゼフ・パレチェクさんの「人魚姫」の絵本との出逢いが、
人魚姫絵本とチェコ絵本を集めるきっかけになりました。

パレチェクさんの色彩豊かで、自由な発想で描かれる
幻想的な海の底の情景に魅了されました。
水の中とは思えない花が咲き乱れている城の庭。
この感覚がたまりません♡















*
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by bonplaisir | 2017-03-04 12:00 | 人魚画

ハワード・パイル:人魚

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*Howard Pyle(1853-1911),The mermaid(1910)



ハワード・パイルが亡くなる前年に描かれた人魚の油彩。
でも実のところ、未完のままでヨーロッパへ赴き、
旅先でそのまま亡くなってしまったのでした。

パイルのスタジオのイーゼルに乗せられたままの未完の絵に
教え子だった Frank Schoonover が魚と蟹を描き加えて完成としましたが、
この仕事に対するパイルの意図は不明で、今見るこの絵は不完全のままなのでした。

このようなエピソードも神秘的感を増しているのかな。
人魚の身に付けている装飾が珊瑚や真珠のようで素敵です。




パイルの描く人魚でもうひとつ好きな絵があります。

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*Howard Pyle,North Folk Legends of the Sea (1902)

赤髪の人魚。
海の中へ引きずり込まれそうな妖艶さ。

1902年、月刊誌ハーパーズに発表された作品です。
















*
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by bonplaisir | 2016-12-09 12:00 | 人魚画

ハリー・クラークの人魚

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*Harry Clarke(1889-1931):The History of a Great House 1924 より


ダブリンのウィスキー製造会社の宣伝パンフレットで、
「ウィスキーの起源」という文章に二色刷りの21枚の挿絵を描きました。

その中で、第一次世界大戦で物資が不足し、ウィスキーも不足になったが、
やっと生産が戻っとのPRで、人魚もウィスキーを運ぶ船の手助けをしていると、
ロマンティックに描きました。

ハリー・クラークは、ウィスキーのづくりの文章に、
あまり関係ない、お伽話のようなロマンティックな絵を添えています。
酔った時の心地よさを連想して置き換えたのでしょうか、、、

でも、このパンフは好評だったそうですよ。
洒落てて素敵です☆☆☆










*
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by bonplaisir | 2016-06-29 12:00 | 人魚画

ジェシー・M・キングの人魚

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*The Fisherman and His Soul:The House of Pomegranates by Oscar Wilde, 1915. Illustration:Jessie M. King


ジェシー・M・キング(1875-1949) スコットランド生まれ。
グラスゴーでイラストやデザインなどで活躍した女流画家。

オスカー・ワイルドが1891年に出版した童話集「ザクロの家を
ジェシー・M・キングが1915に挿絵をつけた本が出版されました。
その中の一篇「漁師とその魂」に描かれた人魚です。

あなたは人間の魂をお持ちです。
あなたが、ご自分の魂を捨てておしまいになれば、
そのときはあなたを愛することもできるのですけれど


人魚に恋した漁師は、その愛を成就するために魂を捨ててしまう、
ですが捨てられた魂はどうにかしてまた肉体に戻ろうと、
いろんな魅惑的な話を漁師に持ち掛け誘惑するが、、、というお話。

アンデルセンの人魚姫とは立場が逆転したようなお話ですが、
魂と人魚をモチーフにした素晴らしい物語だと思います。

やっぱワイルドって凄い♡

ワイルドの耽美な世界が愉しめるのです。











*
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by bonplaisir | 2016-06-13 12:00 | 人魚画

Maxmilián Pirner:Fairies at the Spring

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*Maxmilián Pirner(1854-1924) Fairies at the Spring(1895)


チェコの画家、イラストレーターでプラハの美術アカデミーの教授でもありました。

春のうららかさ漂うなか、気怠さも感じる様にも、心地よさそう。
水辺でまどろむ妖精たちが美しいなぁと眺めていて気がついた、
左下の裸婦たちのひとりの下半身が魚の尾だと、しかも赤毛。
ワタシの理想の人魚像が描かれていて嬉しくなってしまった♡

あと構図も好きです。
対角線上に置かれた人物の配置を
分断するように伸びている枝が絶妙な気がします。
何気ないところがツボだったりします(笑)










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by bonplaisir | 2016-04-30 12:00 | 人魚画

アルベール・メニャン:セイレーン

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*Albert Pierre René Maignan(1845-1908):la Sirène


アルベール・メニャンはフランスの画家、イラストレータで、
歴史画や風景画も多く残しています。

初めてこの絵を見た時、植物か何かを描いた絵なのかしらと思ったのですが、
よく見ると海底の海藻のようで、しかもその向こうには人の様な姿が、、、
更によく見たら、それは人魚で、ドキっとしました。

その様子は、水の底で気持ち良く歌っているような、
美しい歌声が聞えてきそうですが、どこか恐ろし気な誘惑も感じます。
なんてニクイ演出の絵なのかしらと思いました♪










*
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by bonplaisir | 2016-04-28 12:00 | 人魚画

ジョン・ラインハルト・ウェグリン:ゼノアの人魚

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*John Reinhard Weguelin (1849 -1927) The Mermaid of Zennor (1900)



ジョン・ラインハルト・ウェグリンは英国の画家でイラストレーターでした。

「ゼノアの人魚」のモチーフはイギリスのゼノア村にある
聖セナラ教会の礼拝堂にある <人魚の椅子>にまつわる伝説だそうです。

この教会には時折礼拝に訪れる美しい乙女がいました。
そして美しい歌声の讃美歌に村人たちも魅了されていたのですが、
乙女が何処から来て、何処へ帰るのか、誰も知りませんでした。
しかも乙女は何年経っても風貌変わらず年をとってないように見えました。
ある頃、村一番の歌の名手の青年も教会に通い始めました。
乙女は青年に心惹かれたようでした。
すると、いつの間にか二人の姿は村から消え、教会に現れなくなりました。

何年か経ち、村の漁師がある場所で錨を降ろしていると人魚が現れ、
その場所は自分たちの家の入口を塞いでしまっているので
外して欲しいと頼んできました。
漁師にとって人魚は不吉の兆しなので、すぐに外し立ち去りました。

そういえば、教会に訪れていた美しい乙女が居た場所はいつも水で濡れていた。
あの乙女は実は人魚で、青年と結婚し海の底で暮らしているのだと
村人たちは噂するようになりました。


青年が人魚の姿を見てうっとりしているかのような場面。
その人魚の尾ひれがピンクのひだが揺れるドレスのようで素敵なのです☆











*
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by bonplaisir | 2016-04-27 12:00 | 人魚画


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


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