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内田善美:エウローペー

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内田善美さんが1981年 My birthday=マイバースデイ 6月号(実業之日本社)で
「愛のギリシャ神話」と題して12宮星座のイラストを描かれました。
牡牛座の由来となった、ゼウスとエウローペーの物語。

牝牛に身を変え、愛するエウロパを乗せて紺碧のエーゲ海を渡った全能ゼウス。

全能の神ゼウスが、ある日オリンポスの丘の上から、
春の光を受けて金色に輝く地中海をながめていたとき、
じっと海を見つめているひとりの美少女に気がついた。
少女はポイニキア王のひとり娘エウロパ。
少女にひと目ぼれしてしまつたゼウスは、妃ヘーラの目を盗むために、
まっ白く透きとおるような角をもつ、美しい牝牛に変身してエウロパに近づいていく。
エウロパは、きれいな小花を差し出して牛の背にまたがった。
すると牝牛は彼女を乗せたまま、エーゲ海を泳ぎ渡りクレタ島へ。
そして、そこでゼウスはもとの姿に戻って、エウロパに愛を授けた。

My birthday=マイバースデイからの引用です。

エウロパってラテン語読みなんですね。










*
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by bonplaisir | 2016-07-30 12:00 | 漫画関連

ロココ絵画で描かれるエウローペー

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またまたTumblrでタイミングよくエウローペーに出逢ってしまいました(笑)
ロココ調の華やかで優雅な「略奪されるエウローペー」です。

描いたのは17-18世紀のフランスの画家、ノエル=ニコラ・コワペル。
父・ニコラ・コワペルも画家で祖父も画家、年の離れた異母兄のアントワーヌ・コワペルは
王立絵画彫刻アカデミーの会長を務めた程で、その息子(甥)の
シャルル=アントワーヌ・コワペルも画家という、代々画家の一家なのでした。
この二人ほど成功してなかったようですけど、
ワタシはこの二人の作品よりノエルの方が好みかなー☆

ゼウスが化けた雄牛の花冠や花輪が素敵。
祝福(この時のエウローペーの心情はおいといて)している天使も可愛い。
色合いがなんといっても好いわー。

でもよく見ていると見切れている感じよね?って
調べたら、やっぱりトリミング画像でした!

全体像はこちら↓

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*Noël-Nicolas Coypel(1690-1734):The Rape of Europa(1727?)フィラデルフィア美術館 所蔵

迫力満載の賑やかな略奪場面で描かれていました~。


あと、他にもにもエウローペーを描いていたみたい。
ヴァージニアの美術館に所蔵されているようです。

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いろいろ調べてる時に出て来たのですが、
東京富士美術館にはノエル=ニコラ・コワペルの
ヴィーナスの誕生」(1732?)が所蔵されているようです。
ていうか、現在常設展示のラインナップも良い感じ☆
しかも、開催中の企画展覧会が「プリンス&プリンセス ─ 語り継がれる幸せの言葉」ですって☆
ちょっと気になってきちゃったわ。










*
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by bonplaisir | 2016-07-29 12:00 | 一枚の絵

やっと梅雨明け!

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暑中お見舞い申し上げます。

関東、やっと梅雨明けされたっぽいです。

去年より二週間以上遅くみたいですよ。

早速、真夏っぽい空になってます(笑)



今年も暑さが厳しくなりそうです。
皆さまもお体を大切にお過ごしくださいね。

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クーラーきいてる部屋の心地よさから、お尻合いで寝る猫らです。









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by bonplaisir | 2016-07-28 12:00 | 呟き

デュラック:もう1枚のエウローペー

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デュラックの晩年の作品の中から出て来たようです。
1918年に出版された「タングルウッド物語」でも描かれていました。

この時の女性像は髪が赤かったけど、今度のは黒髪。
デュラックは愛する女性を女神のように思っていたみたい、
彼の描く女性像のミューズでもあったのかしら、、、。

1919年を境に描く女性像が変わったように思えます。
私生活が反映されているみたい☆









*
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by bonplaisir | 2016-07-27 12:00 | 一枚の絵

デュラック:浦島太郎

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エドマンド・デュラックが描いた日本のお伽話「浦島太郎」です。
1930年代に描かれたもののよう。

1916年に出版された「Edmund Dulacs Fairy Book」で
既に「浦島太郎」は描かれています。

見比べてみると、より日本的な描写になっているような。
でも絵柄が変化しているので新鮮に感じます。










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by bonplaisir | 2016-07-26 12:00 | 一枚の絵

エドマンド・デュラック:日本人の肖像画

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*Edmund Dulac (1882 - 1953) - A portrait of Michio Ito(1916)


アイルランドの詩人で劇作家のウィリアム・バトラー・イェーツが、
日本の伝統芸術に「能」というのがあることを知り、ケルトの神話や伝説をもとに
「鷹の井戸」(At the Hawk's Well )という作品を書きました。

1917年の出版の前年に、ロンドンで初上演され、
このときに鷹役を演じたのが舞踏家の伊藤道郎(1893-1961)でした。
彼はイェーツとともに「能」を研究し、「鷹の井戸」の振り付けもしました。

そして、エドマンド・デュラックは、美術・衣装デザインの他に
作曲まで担当したそうです。

「鷹の井戸」はその数年後、日本でも上演されましたが、
西洋能そのままとしては受け入れられにくく、
翻案新能「鷹の泉」と改作され、更に「鷹姫」となって
今でも上演されているようです。

デュラックと日本芸術がこのような形で関わりあったなんて感激です。

「能」は、薪能を一度だけ観た経験しかなくて、
このような話を知ると、どんな演目なのか気になってきますね。


デュラックがデザインした衣装と、それを身にまとう伊藤氏。

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なんか鳥肌ものなのね♡










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by bonplaisir | 2016-07-25 12:00 | 一枚の絵

エドマンド・デュラックの「金鶏」

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*The Golden Cockerel From of the Tale by PUSHKIN Illustration by Edmund Dulac 1950


ロシア民話「金の鶏」をエドマンド・デュラックが挿絵だけでなく、
英文テクストから装丁デザイン、タイポグラフィまで手掛けて1950年に出版されたものです。

デュラック晩年の代表作ですが注目度は低いのが残念です。
挿絵黄金時代最盛期の華やかさと比べると地味に映るようですが、
よく見るとロシアのフォーク・アートを意識し、
デュラック風に細部まで丁寧に気を配られて素敵な絵本になっています。


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第二次大戦中にロンドンで、ニューヨークの限定本クラブを作ったジョージ・メーシーと出会い、
戦後にふただび挿絵本を出すという話が持ち上がりました。
その時のラインナップが「金鶏」「ダフニスとクロエ」「リトル・グリーン・ドラゴン」
「おやゆびひめ」「赤ずきん」と年に一冊ずつ出版する予定でした。

まず一冊目にに「赤ずきん」から始める予定でしたが、挿絵の枚数とページ数に
折り合いがつかず、「金鶏」に変更になりました。

これがその時の本です。
カバーはなく、タイトルは背表紙のみ。
青いクロス地に鶏のパターンとシンプルな装丁の通常版です。

限定版は、紫のクロスで函入り、
デュラックの直筆サインとシリアルナンバーが入っています。


ワタシのは通常版ですが、国内で出逢えたのはラッキーでした☆

わー、でも「赤ずきん」と「おやゆびひめ」は幻となってしまったのが残念ッ。
けっきょく予定通りにはいかず、デュラックは心臓も患っていたので
「金鶏」のあとには「キューピットとプシケー」、「コーマス」は急死後に出版されました。


デュラックは好いわ、追いかけ続けたいのだわ。









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by bonplaisir | 2016-07-23 12:00 | 欧米テキスト絵本

神秘なる挿絵画家 エドマンド・デュラック

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*神秘なる挿絵画家 エドマンド・デュラック 解説/監修 海野弘 マール社 2011年


海野弘氏による監修/解説、マール社の挿絵画家シリーズ第2弾。

それまで、新書館の挿絵本や洋書の画集で堪能してきたデュラックの挿絵を、
解説付きで堪能できる画集が出て嬉しかったです。
紹介されている挿絵は下記のリストのもの。

「アラビアン・ナイト」☆
「テンペスト」☆
「オマル・ハイヤームのルバイヤート」
「眠り姫、その他の物語」☆
「アンデルセン童話集」☆
「ポー 鐘、その他の詩」
「バドゥーラ姫」
「船乗りシンドバッド、その他のアラビアン・ナイト物語」☆
「エドマンド・デュラックの昔話―連合国の昔話集」
「タングルウッド物語」☆
「真珠の王国」★
「宝島」★
「金鶏」★


☆印は新書館で翻訳本が出ているもの。
無印は翻訳本は出てなくても、人気のある作品なので
洋書の画集などで見る機会はありました。
★印は後期の作品で、滅多に見られないものなので
載せてくれて嬉しかったです。

これらの他にも、モノクロカット画や作品年表、デュラック自身についての紹介文。
デュラックを知るよい入門編になっている画集だと思います。









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by bonplaisir | 2016-07-22 12:00 | 画集

デュラック:ギリシャ神話から、アドニス

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*Edmund Dulac (1882–1953) Gods and Mortals in Love(1935) Aphrodite and Adonis


1935年、ヒュー・ロス・ウィリアムソンが書いた11話のギリシャ神話の本に、
「Gods and Mortals in Love」にデュラックが挿絵を10点描きました。
その中にアフロディーテとアドニスの挿絵も。

こちらも横たわるアドニスの袂から、
アネモネが血に染まったかのような赤い花で描かれています。


アフロディーテとアドニスの話は、アドニスの親でキニュラス王とミュラの話と、
更にピュグマリオンとガラテアの話にまで遡ることに。
美と愛の女神が関わることで生じる、複雑に絡み合う因果関係とかが
結構面白かったりします。



そういえば、この挿絵本、マール社の解説本の作品年表に載ってなかったな。










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by bonplaisir | 2016-07-21 12:00 | 一枚の絵

ウォーターハウス:アドニスの目覚め

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* John William Waterhouse(1849-1917):The Awakening of Adonis (1899) Private Collection


アネモネといえば、ギリシャ神話の美と愛の女神アフロディーテに愛された
美しい青年アドニスの話を思い出しました。

アルモネは、アドニスの不慮の死を嘆いたアフロディーテが、
アドニスの流れでた血に、神酒ネクターを注ぐと生えてきた花だとか。

あと、風が花を咲かせたかと思うと、次の風が花を散らす短命花。
ギリシャ語で「風」を「アネモス」といい、そこから「アネモネ(風の花)」と名付けられたとか。

このモチーフを主題にした作品を、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスが描いていました。
横たわるアドニスの袂には赤いアネモネも描かれていますね。

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by bonplaisir | 2016-07-20 12:00 | 一枚の絵


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


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