エルテの人魚

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アール・デコのイラストレーター、エルテ(1892-1990)の
宝石シリーズより「 Sapphire 」(1969)

ロシア出身で本名はロマン・ド・ティルトク(Romain de Tirtoff)。
パリで美術を学び、ポール・ポワレに見出されフランス及びアメリカでも活躍。
名前の頭文字「R」と「T」の仏語の発音をとってエルテ(Erte)としたらしい。

どこかシャープな印象なのですが妖艶な魅力が幻想的で。
あと、やはりどこかロシアの香りが漂うのもまた素敵。

もう一つの人魚絵「 Water 」も勇壮で恰好よいです☆

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# by bonplaisir | 2015-08-14 12:00 | 人魚画

残暑お見舞い申しげます。

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今年も猛暑でクーラー稼働率ハンパないです。
つけっぱなしで2~3日過ごすなんて当たり前。

ていうか、ウチにはきゃつらがいるので
真夏はほぼフル稼働なんですけどね(笑)

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短毛のくせに腹丸出し。

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快適温度に「くるしゅうない」的な?



ではでは8月も後半突入になりますね。
猛暑との付き合いもどれだけになることやらだけど
気張って乗り越えたいと思います☆

さて、氷いっぱいグラスに入れてなに飲もう。
やっぱ麦茶かなw
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# by bonplaisir | 2015-08-13 12:00 | 呟き

未来派によるファッション・プレート

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イタリアの画家で未来派のThayaht(1893-1959)が
ファッションだけでなく、美しさやライフスタイルに関することも組み合わせた
世界初の近代的なファッション誌「ガゼット・デュ・ボン・トン」に寄せた
近未来的なファッション・イラスト、タイトルは「du la fumée」(1922)。

「煙」と題されたように、女性の手には煙草が。
その煙をも身にまとわせてしまう、幾何学的に描かれた煙は
エレガンスも漂うようにファッションの一部にされていて素敵。

Thayahtとは芸名で本名はErnesto Michahelles、フィレンツェ生まれ。
彫刻家、画家、デザイナー、発明、金細工師と多彩に活躍した芸術家。
(Thayaht、和訳するとタヤートと読むのかな?)
「ガゼット・デュ・ボン・トン」では主にフランスのデザイナー、
マドレーヌ・ヴィオレ(1876-1975)の衣装を描いていた。

「Gazette du bon ton」:20世紀最大のモード雑誌と称された。
1912-1925年までに69冊分発行、後に仏版「VOGUE」に吸収される。
アール・デコ期の代表的な挿絵画家たちが最先端の
ファッション及びライフスタイルの原画を描いた。
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# by bonplaisir | 2015-08-12 12:00 | 一枚の絵

L'Atlantique - 1931

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アール・デコのフランスのグラフィック・デザイナー、
アドルフ・ムーロン・カッサンドル(1901-1968)が
1931年に手掛けた、フランスの豪華客船アトランティック号のポスター。

単純な構図だけど、手前に描かれた小舟との対比により
巨大な客船の魅力を伝えている。
配色もタイポグラフィーもかっこいいポスターです。

この絵に出逢ったのは20年以上も前で
1000ピースのジグソーパズルでした(笑)
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単色平面の割合が多くて完成させるのに時間がかかりましたが、
仕上がるとインテリアとしても素敵でずっと部屋に飾ってたのですが
経年とともに色褪せてしまい、飾るのには残念なことに、、、。
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でも捨てられず、押入れに保管してあります(爆)

できれば同じアート・ポスターを手に入れたいくらいお気に入りー☆
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# by bonplaisir | 2015-08-11 12:00 | 一枚の絵

タデウシュ・ド・レンピッキの肖像(1928)

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アール・デコを代表する女流画家タマラ・ド・レンピッカ(1898-1980)の
最初の夫、タデウシュ・ド・レンピッキの肖像画。

美貌からも伺えるようにタマラからアプローチして結婚。
しかし、この絵は離婚の瀬戸際に描かれた肖像画なのです。
そして、よく見ると夫の左手が未完のままなです。
彼女の心境に迷いがあるのか、複雑な心情が見て取れます。


ていうか、夏場にコートの絵は暑苦しいか(笑)

















*
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# by bonplaisir | 2015-08-10 12:00 | 一枚の絵

映画:華麗なるギャツビー(1974)

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バルビエの一枚のイラストから思い浮かべた映画は
1974年の「華麗なるギャツビー」でした。

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華麗なるギャツビー
THE GREAT GATSBY
1974年
141分
アメリカ
監督:ジャック・クレイトン


主人公のギャツビーが青年時代に恋焦がれた女性デイジー、彼女はギャツビーが大戦中戦線に行っている間に大富豪の男性と結婚していた。戦線から戻り貧しい青年だった彼は一代で財を築き、再び彼女の心を取り戻すために全てを賭けて彼女の前に再び現れるのでした、、、。

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一人の女性を思い続けた男性のロマンと美学とでも言うのでしょうか、
にしては悲しくて切ないお話です。

愚かな人種(上流階級)の空虚な人間関係と退廃的価値観は
理不尽で無常なラストに繋がって、不快なほどの憤りを感じました。

2013年にバズ・ラーマン監督が再び映画化しましたけど
個人的には1974年版の方がお気に入り☆

舞台はアメリカのジャズ・エイジと呼ばれた時代ですが、
ファッションはアール・デコ真っ盛りの華やかさ。
この年のアカデミー賞衣装デザイン賞受賞するだけあって
素敵なものばかりです。とくにヒロインのデイジーの衣装は
まるでフランスのファッション・プレートからそのまま抜け出したようです。

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当時の「VOGUE」が取り上げた衣装も素晴らしいです。
何より、デイジー演じるミア・ファローの細身の体に
アール・デコのフォルムがぴったりなのですよね。

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原作小説ともどもお気に入りの作品。
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# by bonplaisir | 2015-08-08 12:00 | 映画(DVD&Blu-ray)

バルビエ・コレクションⅠ

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*バルビエ・コレクションⅠ ジョルジュ・バルビエ/著 鹿島 茂/編 1992年 リブロポート

先日記事で「ひだ飾りとレース飾り」の
全イラストを拝める日が来るといいなぁ~
なんてつぶやいたばかりなのですが、
こんなに早く来るとは思ってもみませんでした☆

以前から狙っていた鹿島茂氏のバルビエ・コレクションのシリーズ本
第1巻目のファッション本とのよいご縁があったので取り寄せたら
「ひだ飾りとレース飾り」のイラスト網羅画集だったのです。
思い込みでファッションプレートを選出した本だろうと予想してたのですが、
開いてびっくり、台下暗し的な感じです(笑)

改めてよく表紙とか見ると
副題に「FASHION CALENDAR 1922-1926」って。
求めた本が偶然本命って嬉しサプライズですね(笑)
(↑いや、ただのボンクラなんですけどね ;^^)

出所がわかってスッキリなのもあり、あとやっぱりロココに反応してしまうw











*
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# by bonplaisir | 2015-08-07 12:00 | 画集

ポンパドゥール夫人:フランソワ=ユベール・ドルーエ

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フランスの画家、フランソワ=ユベール・ドルーエが
1763~64年にかけて描いたポンパドゥール夫人の肖像画です。

フランスの優美なロココ様式といえば
ポンパドゥール夫人は外せない存在。

この絵をデジタル化した超高解像度画像で細部を見ると
夫人のドレスの生地の柄やレースなどの質感が
肌触りなど触覚も強く感じられるほど描かれているのがわかります。

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この時代の衣装がそのまま残るケースは非常に少ない中、
ここまで細部を忠実に描いてくれていると
当時の服飾を知るうえで大変参考になるものですね。

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ロココ様式のドレスに身を纏った肖像画の全体像と合わせて
高解像度画像で見るディテール観察が楽しくなってきました☆










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# by bonplaisir | 2015-08-06 12:00 | 一枚の絵

映画:危険な関係

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危険な関係
DANGEROUS LIAISONS
1988年
121min
アメリカ
監督:スティーヴン・フリアーズ


18世紀のフランス革命前夜のパリの貴族社会。人々は贅の限りを尽くした甘美な暮らしに酔いしれ、それぞれの快楽を追い求めていた・・・。そんな社交界で君臨するメルトイユ侯爵婦人は、彼女の恋人バスティード伯爵が若い娘と結婚するらしいという噂を耳にしたことから、かつての愛人であり、社交界きってのドンファンとして名高いバルモン子爵を使って、当のボランジュ夫人の娘である美しき処女セシルの純潔を踏みにじろうとする・・・。


先日の1枚の絵、バルビエの人魚から
「危険な関係」の映画を思い出してしまって。

原作小説は読んでいないのですが
映像化されたものはいくつか見ています。

その中から、1988年にスティーヴン・フリアーズ監督の作品
「危険な関係」が今なお見返しても楽しめる映画かな。

アカデミー賞で、脚色と美術と衣装デザイン部門でノミネートしました。
とくにジェームズ・アシュソンの衣装はホント素晴らしいです。

ビーズに刺繍にレースと溜息ものばかりで
冒頭からそれらを隈なく堪能できます。
女性用は勿論、男性用衣装まで素晴らしく、
もう一人の主役ヴァルモン子爵のオシャレなことったら。
そして小間使いなど、その他も見応えあります。

俳優陣みなハマり役で豪華です。
メルトイユ侯爵夫人役のグレン・クロースはお局の如く、迫力あるマダムで、
ヴァルモン子爵役のジョン・マルコビッチのジゴロ役は
なんとも言えない厭らしさですw
初々しい頃のユマ・サーマンにキアヌ・リーヴス、
ミシェル・ファイファーなど、この顔触れは素晴らしいですね。

ストーリーのテンポもよいし、台詞回しも絶妙で、
恋愛ゲームをスリリングに描いています。

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あと「危険な関係」で思い出したのがマドンナのパフォーマンス。
1990年のMTVムービーアワードで
Vogue 」をロココ・スタイルで披露したのが面白かった。
確かこれも「危険な関係」がモチーフだったような?☆

ていうか、ここ数年何気に気がついたのだけど、
結構ロココ好きなのかもしれないと自覚し始めています(笑)
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# by bonplaisir | 2015-08-05 12:00 | 映画(DVD&Blu-ray)

バルビエのポストカード集

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*ジョルジュ・バルビエ ポストカードブック ジョルジュ・バルビエ/著 1993年 新書館

1922-1926年に渡り暦本の形式で刊行されたファッション・プレート、
「ファルバラ・エ・ファンフルリュシュ」(ひだ飾りとレース飾り)
-現在・過去・未来-のモード・カレンダーが作られました。

一年、十二ヶ月に合わせて各月ごとに一枚のイラストが用意され、
カレンダーと黒い線による装飾とエッセイで構成されていたそうです。
イラストには当時の社交界の情景に加え、民族や歴史的に衣装、
または劇場用衣装なども描かれました。
それらはポショワールによって色鮮やかに複製され
暗示的なタイトルが添えられました。

エッセイは、すべてファッションに関するもので
当時もっとも高い社会的名声を持っていた女性たちによって書かれ、
それにより暦本の価値がますます高められたようです。

このポストカード集には1922-1923年までの
二年間分のイラストだけ載せられています。
表紙のイラストは1923年版の表紙を使っています。

全体的に見ると1922年の方が好みのイラストが多かったです。
どれも男女の恋の駆け引き的なシチュエーションなので
当時の女性たちもドキドキしながら眺めていたのかしら?(笑)

この時代のファッションはホント素敵ですね☆
取り上げた中でもピンクのひらひらドレスが特にお気に入りです。
こんな可愛らしいドレスの実物かあれば見てみたいなぁなんて思って
探してみたら、1927年のランバンで似たようなドレスがありました。

このポストカード集では2年分しかイラストを網羅できませんが
1926年までの5年間分のイラストもいつの日にか
目にすることが出来ますようにと祈りますー。















*
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# by bonplaisir | 2015-08-04 12:00 | その他の本関連

バルビエの人魚

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Illustration:ジョルジュ・バルビエ(1882-1932)

デュラックやニールセンが英国で活躍していた同じ頃、
フランスではバルビエが活躍していました。

ピエール・コデルロス・ド・ラクロ(1741-1803)が
1782年に書いた小説「危険な関係」にバルビエが挿絵を描きました。
ですがバルビエは1932年に亡くなっていますが、
挿絵は完成していたので、本が刊行されたのは没後の1934年でした。

その本に添えられたカットイラストです。

ギリシャ神話に出てきそうな人魚に
ロココ時代の高く結い上げた髪型を組み合わせるなんて
洒落っ家あり過ぎて可愛過ぎます☆
















*
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# by bonplaisir | 2015-08-03 12:00 | 人魚画

カイ・ニールセン挿絵:妖精譚の和訳書②「十二人の踊る姫君」

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*十二人の踊る姫君 アーサー・クィラ・クーチー/著 カイ・ニールセン/絵 
 1981年 新書館 1994年新装版


1913年、アーサー・クィラ・クーチー卿とカイ・ニールセンによって
生まれた素晴らしい挿絵の妖精譚「In Powder and Crinoline」を
新書館さんが2冊に分けて出版してくれた2冊目です。

「十二人の踊る姫君」です。
このタイトルは1994年に出版された新装版のもので
1981年に初めて出版された時は「ロザニー姫と浮気な王子さま」でした。
新装版のタイトルが変更され、アメリカ版タイトルになったので
英国版タイトルと揃って付けられた感じになりましたね。

収録内容は
「ロザニー姫と浮気な王子さま」(パウダー時代)
妖精の世界で新しい王女選びが行われた。
より人の胸に訴える奇跡を起こしたものが女王になれる。
競い合う妖精たちに利用されるロザニー姫とミラロウフ王子。
この二人に奇跡の恋愛は起こるのか?、、、。


「十二人の踊る姫君」(パウダー時代)
夢見がちな美しい若者マイケルは美しい姫君との恋を夢見ていた。
ある城の姫君たちが三重にも鍵かけられた部屋で眠りながらも
朝になると姫君たちのシルクの靴は擦り切れているのだ。
姫君たちの秘密とそしてマイケルの恋の行方を綴る物語。




「笑わぬ男」(クリノリン時代)
祖父の財産を使い切り無一文になった男が職を探していると
ある老人に声をかけられた。
大きな屋敷に住む老人たちの世話係をして欲しいと。
そして12年が経ち、老人たちが亡くなると、、、ある約束事を守れず
好奇心に負けた男が遭遇するちょっと怖い不思議な出来事。


「ロシア皇帝のすみれ」(クリノリン時代)
ドイツ皇帝の命で平和親交を結ぶためロシア皇帝の元へ訪れた大臣が
早朝、美しい園丁の真ん中で兵士が立っているのを見かけ
その理由が気になってしょうがない。
誰に問いかけても理由がわからず謎解きが始まった。
そして、、、両親への愛情の現れが垣間見れるちょっと良いお話。



こちらも先日の記事で、ほぼ挿絵を紹介したしまったので
今回は華やかなドレスのデザインとそのファルムの美しさに注目してみました。


この度、改めてニールセンの「パウダー・アンド・クリノリン」の挿絵を眺めて
ふと、感じたのがアール・ヌーボーなテイストの中にアール・デコの香りが、
それらの狭間のような雰囲気が漂うなと思いました。
時代の流れに敏感だったのか、自然とそうなったのか、、、
同時代のデュラックやクラークには見られないテイストがあるように思います。









*
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# by bonplaisir | 2015-08-01 12:00 | 童話集/寓話集

カイ・ニールセン挿絵:妖精譚の和訳書① 「おしろいとスカート」

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*おしろいとスカート アーサー・クィラ・クーチー/著 カイ・ニールセン/絵 岸田理生/訳 
 1980年 新書館 1994年新装版


1913年、アーサー・クィラ・クーチー卿とカイ・ニールセンによって
生まれた素晴らしい挿絵の妖精譚「In Powder and Crinoline」を
新書館さんが2冊に分けて出版してくれました。

まず一冊目、「おしろいとスカート」が1980年に出版されました。
和書タイトルは原書を訳したものですね。
今回取り上げたのは1994年に出版された新装版です。

収録内容は
「ミニョン・ミネット」(パウダー時代)
まだ王家の命名式には必ず妖精たちが招かれていた頃のお話。
妖精ジルエットに育てられた王子スーシと
妖精アヴェリーヌに育てられた王女ミニョン・ミネット。
二人が出逢い、困難を乗り越えて結ばれる愛の物語。


「フェリシア-または撫子の鉢」(パウダー時代)
貧しい農夫の娘フェリシアは実はある国の王女でした。
出生がどうであれ大事なのは父から譲り受けた撫子。
丹精込めて育てていたら、ある妖精の呪いが解けて、、、。


「ジョンと幽霊」(クリノリン時代)
宮殿の門衛となったジョンは、姫を笑わせるために、
姫に求婚し者の定め通り幽霊屋敷で一夜を明かすという、、、。



ニールセンのテキスタイル・デザインのセンスも素晴らしいです。
「ミニョン・ミネット」のベッド・カバーやドレスの模様が素敵すぎ。
抱擁し合う王子と王女の足元の扇子の柄にもうっとり。

「フェリシア-または撫子の鉢」でも
細かい部分までドレスのディテールと模様も丹念に描いています。

もう素敵部分を細かく上げていくとキリがないのですー☆









*
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# by bonplaisir | 2015-07-31 12:00 | 童話集/寓話集

カイ・ニールセン挿絵の妖精譚集(洋書復刻版)

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*The Twelve Dancing Princesses and Other Fairy Tales (Calla Editions)
 Sir Arthur Quiller-Couch/著 Kay Nielsen/絵 2012年


1913年、アーサー・クィラ・クーチー卿が
ヨーロッパの妖精譚の再話集を作るにあたり
英国ではまだ無名だったカイ・ニールセンに依頼します。
するとニールセンからタイトルの発案があり
クーチー卿は諸手を上げて賛成したようです。
そのタイトルが「In Powder and Crinoline」(パウター・アンド・クリノリン)でした。
クーチー卿は妖精物語の変遷史のなかで
「パウダー」時代と「クリノリン」時代と属するものから
7篇の作品を選び、出版しました。

カイ・ニールセンはデンマーク出身の画家ですが
英国に移る前にパリで絵の勉強をしています。
その頃にビアズリーや浮世絵に出逢い衝撃を受けました。
この本で、ニールセンが添えるロココ調の風俗を盛り込んだ
明るく華やかて可愛らしいリズミカルな挿絵の数々には
それらの影響も含まれる素晴らしいものになっています。

今回の復刻版のタイトルはアメリカ版を元に付けられています。
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「 ミニョン・ミネット 」(パウダー時代)
「フェシリア-または撫子の鉢 」(パウダー時代)
「 十二人の踊る姫君 」(パウダー時代)
「 ロザニー姫と浮気な王子さま 」(パウダー時代)

「 笑わぬ男 」(クリノリン時代)
「 ジョンと幽霊 」(クリノリン時代)
「 ロシア皇帝のすみれ 」(クリノリン時代)


大変、ニールセンの挿絵がどれも素敵すぎて困る(笑)












*
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# by bonplaisir | 2015-07-30 12:00 | 童話集/寓話集

新書館のデュラック挿絵のペロー童話②

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*美女と野獣 シャルル・ペロー/著 エドマンド・デュラック/絵  巖谷 國士/訳 1981年 新書館 

1910年に出版されたアーサー・クィラ・クーチー卿のデュラック挿絵本を
1981年に新書館さんが2冊に分けて出版してくれました。
まずは「眠れる森の美女」と「シンデレラ」を収録したもの。
その後に「美女と野獣」と「青ひげ」を収録したものがこちら。

復刻版と同じ挿絵を見比べるのも楽しいです☆

そしてこちらはオリエンタル風の挿絵の物語でまとめられ、
更に怪物的な男性が登場する怪奇幻想物語であるという
共通項があるのですね。










*
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# by bonplaisir | 2015-07-29 12:00 | 童話集/寓話集


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


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