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新書館のアンデルセン童話集3 空飛ぶトランク

新書館のアンデルセン童話集新装版、全3巻の最後は
カイ・ニールセン挿絵のもの。

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*アンデルセン童話集3 空飛ぶトランク カイ・ニールセン/絵 荒俣宏/訳 1994年新装版

挿絵の黄金時代の画家でカイ・ニールセンは外せませんわ。
デュラック共々大好きなのです。

表紙は「丈夫なすずの兵隊」ですね。
他に「ひつじ飼いの娘と煙突そうじ人」「豚飼い王子」「オーレ・ルゲイエ」
「空飛ぶトランク」「ほくち箱」「ニワトコかあさん」「ある母親の話」
それぞれに1枚ずつカラーイラストが添えられています。

アンデルセンとニールセンは同じデンマーク人なので
個人的には最高の組み合わせです。

1924年にニールセンはアンデルセンの挿絵本を出しました。
それまでのニールセンの挿絵と比べて画風に変化が見えるもので、
当時流行のアール・デコ調のデザインが取り入れている感じがします。

新書館アンデルセン童話集、デュラックの方に載っている物語は
ニールセンの方では割愛されているので、まだまだ挿絵はあります。
モノクロのペン画による挿絵も原書には沢山添えられているようで
まだ全部の挿絵を見たことがありません。

是非ともモノクロ画も全部網羅した完全復刻本が出てくれたらと願っています。










*
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by bonplaisir | 2015-05-22 12:00 | 童話集/寓話集

新書館のアンデルセン童話集 2 人魚姫

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*アンデルセン童話集2 人魚姫 エドマンド・デュラック/絵 荒俣宏/訳 1993年新装版

前の記事からの続き、新書館の新装版アンデルセン童話集です。
第2集は大好きな「人魚姫」のを大好きなデュラックの挿絵で見られる歓び。
あと「夜なきうぐいす」(ナイチンゲール)と「パラダイスの園」が収録されています。

「人魚姫」の挿絵は5点描かれています。
海の底の景色が幻想的で素晴らしいのです。

「夜なきうぐいす」は中国風の挿絵も素晴らしく、
西洋人が夢見る東洋美を存分に楽しめます。

そして「パラダイスの園」はペルシャ風の挿絵で
デュラックの代表作「アラビアンナイト」を彷彿させるものです。

第2集は三つの童話と12点の挿絵が堪能できました。
デュラックの素晴らしい挿絵を楽しみながら
アンデルセンを読める贅沢な本です。









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by bonplaisir | 2015-05-21 12:00 | 童話集/寓話集

新書館のアンデルセン童話集 1 雪の女王

アンデルセン童話が続いていますが、アンデルセンの挿絵と言えば
19世紀末から20世紀初頭の挿絵の黄金時代の画家のひとり
エドマンド・デュラック(1882-1953)の大ファンなのです。

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*アンデルセン童話集1 雪の女王 エドマンド・デュラック/絵 荒俣宏/訳 1993年新装版 2005年2刷

新書館からの初出は1983年で、こちらは1993年に出ました新装版です。
デュラックが描く、グレイッシュグリーンの雪の女王の表紙が素敵です。

「雪の女王」の他に「豆つぶのうえに寝たお姫さま」
「皇帝の新しい服」「風の話」の四つの童話が入っています。
そうそう、荒俣さんは「はだかの王さま」を「皇帝の新しい服」とタイトルを訳しました。
エドマンド・デュラックのカラー挿絵は全部で12点収録されています。

エドマンド・デュラック挿絵のアンデルセン童話は
1911年に英国で出版されました。
七つの童話と28点の挿絵を描いています。

新書館からアンデルセン童話全3巻のうち
二冊に分けて出版してくれました。

そちらは次の記事にて。









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by bonplaisir | 2015-05-20 12:00 | 童話集/寓話集

イジー・トゥルンカ画のアンデルセン童話

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*ANDERSEN Märchen 1961 illustration by Jiří Trnka Text German

1957年初版のチェコ語テキストを元にしたドイツ語テキストの本です。
印刷はチェコですが、この本は版を重ねるほど発色が落ちていくようなので
1961年版はまだ当初の色合いを楽しむ事が出来ていそうです。

ひとつ前の記事の英語版にも収録されているアンデルセン童話は、
この本からの抜粋で、こちらは26話収録されております。
イラスト、カットに装飾文字も含めると50点ほどの絵が堪能できます。
挿絵も新たに見られるものがあって嬉しいです。

次の挿絵はひとつ前の記事の童話集には載っていない物語のものから。

「もみの木」より
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「眠りの精のオーレ・ルゲイエ」より
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装飾文字も素敵なんですよ☆
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それにしても印刷の色がこんなに違うとは!

左がこの本のもので、右がひとつ前の記事のものです。
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こうなればグリム童話だけの本もも欲しくなってきましたね。


そうそう、扉頁の前に、トゥルンカ画のアンデルセンの似顔絵がありました。
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by bonplaisir | 2015-05-19 12:00 | 童話集/寓話集

バージニア・リー・バートンのはだかの王さま

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*はだかの王さま アンデルセン/作 バージニア・リー・バートン/文・絵 乾侑美子/訳 2004年岩波書店

バージニア・リー・バートンの 「はだかの王さま」は慣れ親しんだ物語と、
少し印象が違うものでした。彼女がこの絵本を手掛けたのは、
子供の頃に父親から何度も読み聞かせをしてもらった思い出深い物語だそうです。
そしてお父様のお気に入りの物語でもあるようです。

この物語は、自身や他者に対し正直であることの大切さはもちろんのこと、
虚栄心や権勢に媚びる姿勢などの滑稽さや愚かしいことなど
アンデルセンはコミカルに描いています。

でもバージニア・リー・バートンが描く「はだかの王さま」は
戒めるだけの物語でなく、そこに温かい目線も注がれていて、
優しい嘘で他者を思いやる、優しい心持のお人よしな王さま像も感じ取れます。

彼女が子供の頃に読んでもらった幸せのひと時が、
この絵本の中に込められているようでした。
読んでいると、そんな想いが伝わってきます。

表紙をめくると飛びこんでくる素敵な扉絵。
「この物語を、子どもたちとともに楽しんだ、父への感謝をこめて」
バートンの父親への感謝のメッセージから始まります。

今までのイメージでは、王さまは太っちょの見栄っ張り屋さんだった(笑)
けどバートンの王さま像は、若くてスマートな美青年!って感じです☆

バートンのお父様から受け継いだ気持の籠った素敵な絵本でした☆











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by bonplaisir | 2015-04-21 12:00 | 和テキスト絵本

ペテルブルグの画家による人魚姫

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*Русалочка Андерсен/Антон Ломаев 2012 Azbuka; Neuauflage
 人魚姫 アンデルセン/文 アントン・ロマエフ/絵 テキスト/ロシア語


ペテルブルグの画家アントン・ロマエフによる人魚姫のロシア絵本。

2009年に、本格的に始めた絵本の仕事での初の作品「人魚姫」が出版されました。
こちらは2011年に出版された新装版の2012年に刷られたものです。

全頁フルカラーの挿絵が豪華でボリュームある人魚姫絵本です。
綿密な絵柄がとっても美しくドラマチックで、ため息ものの「人魚姫」です。
なのに和訳絵本が出ていないのが残念でなのです。

アントン・ロマエフさんのサイトで他の絵も沢山見られます。

ロマエフさんの絵本、今では沢山出ているので集められるといいなぁ。












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by bonplaisir | 2015-04-15 12:00 | 人魚姫

ロシア絵本の「すずの兵隊」

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*The Steadfast Tin Soldier:Russia picture book 1983 Illustrations by Evgenii Monin

日本で例えると「こどものとも」シリーズのような薄い絵本です。

アンデルセン童話で一番好きなのは「人魚姫」ですが

その次に好きなのが、この「すずの兵隊」なんです。

子供の頃はワクワクする冒険話を楽しみながら読み、

大人になってから読むと、悲恋の物語が切なくて切なくて。

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こちらの物語も挿絵違いでいろいろ集めてしまうアイテム(笑)











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by bonplaisir | 2015-04-09 12:00 | 欧米テキスト絵本

ヨゼフ・パレチェク画の「人魚ひめ」

お恥ずかしい話なのですが、「人魚姫」が大好きなのに大人になって新潮文庫のアンデルセン「人魚の姫」(矢崎源九郎訳)を読むまで、王子を殺せなかった人魚姫は海の泡になって死んでしまったのだと、長年思いこんでいました。

まだその続きがあって、海の泡にはなるのですが空気の精たちが人魚姫の周りに集まり仲間に入れてあげるのです。そして水の精(人魚姫)は心から人間に愛されないと魂が授からないのですが、空気の精は良い行いを300年続ければ魂を授かれるのです。という訳で優しい心を持ち良い行いをした人魚姫を、空気の精が救ってくれ、魂を授かる為に風に乗って良い行いをしに旅立つ。という物語だったのです。

なぜ私は泡になったところで話が終わるように思い込んでいたのかしら?

気になったので少し調べてみたら、大抵の人魚姫の絵本などは最後まで訳されているのですが、たまに童話集など簡潔にまとめた本の中に「海の泡」になってしまったところで終わっているものもあったんですね。どうやらこの辺りの本に刷りこまれていたのかな?(笑)


そして「人魚姫」の絵本を集めるきっかけとなった絵本がこちら。

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「人魚のひめ」アンデルセン/文 ヨゼフ・パレチェク/絵 石川史雅/訳 発行/プロジェクト・ノア

初めてネットでパレチェクさんの絵を見た時は、迫力がある濃い色彩に少し抵抗感あったのですが、古書店でたまたま見つけ、開いて吃驚!カラフルですが色彩バランスが素敵で、海の底なのに植物庭園の見事な美しさに一気に魅了されてしまいました。やっぱ絵本は実際に開いてみないとワカラナイ素敵世界が広がっていますね。

見れば見る程、構図とかスゴク好みで、地上の植物のような花や木が沢山描かれていますが、海流のような漂い感もあるし魚たちと一緒でも違和感なく描かれ、こんなアクアリウムあったらいいのにって思う位です。濃い色と明るい色の使い方が絶妙です。厚みがあって深い色使いなのに優しく柔らかく感じます。




水の精の人魚たちは300年生きられますが、死んでも「魂」はなく海の泡になるだけです。ただし、心から人間に愛されれば「魂」を持って死ぬことが出来るのです。人魚の姫は叶わなかったけれど、空気の精のおかげで可能性を手にします。その時、生まれて初めて涙が頬をつたわるのをおぼえたのです、、、。

何度も読み返していくうちに、もしかして人魚姫が本当に欲しかったのは、王子の愛よりも死ぬことが出来る「魂」だったんじゃないかって最近は思う事もあります。華やかさの中に哀愁も情緒も包容力もあるテーマは深みがありますし、あとワタシ的に感じる事ですが、美しい異形なものへの憧れや、何気に秘めた残酷性も魅力のひとつに。アンデルセン童話の中で一番好きな物語なのです。










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by bonplaisir | 2015-03-30 12:43 | 人魚姫


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


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