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エドマンド・デュラック画:人魚姫⑤

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小さな人魚姫の叶わぬ想い、
姉さま方の美しい髪と引き換えに
魔女からもらったナイフを
日が昇らないうちに、王子の心臓に突き刺し
その流れた血が、小さな人魚姫の足にしたたったとき
その足はもとの魚の尾に戻ります。

でも小さな人魚姫は王子にナイフを突き立てることはしませんでした。
そして海へ飛び込み、体がとけて、海の泡になっていくのでした。




空気の精になった人魚姫は三百年善い行いをすると魂が授かる、
それには子供たちの行いも関係してくるのだと
アンデルセンは締めくくっています。

良い子であれば、嬉しさあまりの微笑みで一年分減り、
悪い子であれば、嘆きの涙を流す度に一日分のびるのでした。

この事で子供たちが人魚姫のことを想うのであれば
善き行いをしなければと努めるようになってくれたらと
アンデルセンの願いが窺えますね。

優しい心と思いやりということもかな。















*
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by bonplaisir | 2017-05-12 12:00 | 人魚姫 | Comments(0)

エドマンド・デュラック画:人魚姫④

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秘薬で人の足を手に入れた小さな人魚姫。
そのかわりに彼女は美しい声を失いました。

王子に名前やどこから来たのか尋ねられても
答えることができません。

小さな姫の青い瞳は、愛おしそうにそして悲し気に
王子を見つめるだけでした。




デュラックの人魚姫の世界感、この王子の衣装で
東洋趣味のものだったと初めてわかったのでした。
















*
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by bonplaisir | 2017-05-11 12:00 | 人魚姫 | Comments(0)

エドマンド・デュラック画:人魚姫③

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嵐の夜、難破した船から放り出された王子、
彼の手足はしびれきっていて、美しい瞳もふさがりかけていました。

小さな人魚姫が王子を助ける様子を描いたイラスト。
荒れた波間の絵が描き方がドラマチックですよね。

人魚姫の髪飾りも素敵です。















*
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by bonplaisir | 2017-05-10 12:00 | 人魚姫 | Comments(0)

エドマンド・デュラック画:人魚姫②

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デュラック画の人魚姫の一枚目の挿絵は
年老いたマーメイド王(Mermam King)。

第一印象では老女のようで、小さな人魚姫のおばあさんかと思ってた。
でも絵をよーーーく見てみると、立派なお髭が、
それとMermam(マーマン)は魚の尾のようなものが二本。


この絵も海底の描写がほんと幻想的で素敵。
海藻や珊瑚、岩肌に貼りつく貝類などの生物、
王の住む城の様子が素晴らしい、それと
赤色の使い方が絶妙☆

とこの絵を合わせたイメージで描かれたのが
アンドレア・ダンカン・カースの人魚姫。

デュラックの人魚姫の挿絵にかなり影響されていると思う。
けどカースの人魚姫も素敵なんですよね☆















*
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by bonplaisir | 2017-05-09 12:00 | 人魚姫 | Comments(0)

エドマンド・デュラック画:人魚姫①

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1911年、アンデルセン童話集に収められている
エドマンド・デュラックが描いた人魚姫の挿絵。
新書館から出ている本の表紙にもなっているこの絵が大好き。

地上に憧れ、人間の王子に想いを寄せる小さな人魚姫が
意を決して、魔女のもとへ行き、人の足を手に入れる秘薬を手にした。
その場面を、怪しさと危険な香り伴いながら美しく描いています。


大事そうに秘薬を手にしている人魚姫は地上に向かう絵だと思ったけど、
海底に向かうその先の怪しい場所は人魚姫のお気に入りの庭のようです。
魔物の住処のようにちょっと怖そうな雰囲気で描かれています。


でも、この海底の描写がとくにたまらなくて♡
海藻にからまる宝箱や動物や人の骨なども、、、。

青白い色彩は妖艶さも引き立てている感じ。



*補足

やっぱりこのおどろおどろしい場所は魔女が住むところだったみたい。
でも薬をもらって、その場所を抜け出すより、
これから向かう場面のようにも見えちゃいますね。

なーんて、野暮なツッコミはなしか(笑)




















*
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by bonplaisir | 2017-05-08 12:00 | 人魚姫 | Comments(0)

エドマンド・デュラック画:シンデレラ

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1910年に出版されたエドマンド・デュラック挿絵のぺーロー童話集から
「シンデレラ」の一場面。

フェアリー・ゴッドマザーが美しく描かれている。
魔法使いのおばあさん、じゃないのよ。

それまでディズニーのアニメや絵本でも
シンデレラを助けてくれるのは、
おばあさんの魔法使いって定着していたものだから、
初めてデュラックのシンデレラの挿絵を見た時は、
フェアリー・ゴッドマザーがシンデレラと勘違いしたほど(笑)


先日、ディズニーの実写版「シンデレラ」を見た時に思い浮かべてしまったのでした。

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どちらも、もしかしてシンデレラより美しいかも?w















*
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by bonplaisir | 2017-02-20 15:00 | 一枚の絵 | Comments(0)

デュラック:もう1枚のエウローペー

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デュラックの晩年の作品の中から出て来たようです。
1918年に出版された「タングルウッド物語」でも描かれていました。

この時の女性像は髪が赤かったけど、今度のは黒髪。
デュラックは愛する女性を女神のように思っていたみたい、
彼の描く女性像のミューズでもあったのかしら、、、。

1919年を境に描く女性像が変わったように思えます。
私生活が反映されているみたい☆









*
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by bonplaisir | 2016-07-27 12:00 | 一枚の絵 | Comments(0)

デュラック:浦島太郎

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エドマンド・デュラックが描いた日本のお伽話「浦島太郎」です。
1930年代に描かれたもののよう。

1916年に出版された「Edmund Dulacs Fairy Book」で
既に「浦島太郎」は描かれています。

見比べてみると、より日本的な描写になっているような。
でも絵柄が変化しているので新鮮に感じます。










*
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by bonplaisir | 2016-07-26 12:00 | 一枚の絵 | Comments(0)

エドマンド・デュラック:日本人の肖像画

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*Edmund Dulac (1882 - 1953) - A portrait of Michio Ito(1916)


アイルランドの詩人で劇作家のウィリアム・バトラー・イェーツが、
日本の伝統芸術に「能」というのがあることを知り、ケルトの神話や伝説をもとに
「鷹の井戸」(At the Hawk's Well )という作品を書きました。

1917年の出版の前年に、ロンドンで初上演され、
このときに鷹役を演じたのが舞踏家の伊藤道郎(1893-1961)でした。
彼はイェーツとともに「能」を研究し、「鷹の井戸」の振り付けもしました。

そして、エドマンド・デュラックは、美術・衣装デザインの他に
作曲まで担当したそうです。

「鷹の井戸」はその数年後、日本でも上演されましたが、
西洋能そのままとしては受け入れられにくく、
翻案新能「鷹の泉」と改作され、更に「鷹姫」となって
今でも上演されているようです。

デュラックと日本芸術がこのような形で関わりあったなんて感激です。

「能」は、薪能を一度だけ観た経験しかなくて、
このような話を知ると、どんな演目なのか気になってきますね。


デュラックがデザインした衣装と、それを身にまとう伊藤氏。

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なんか鳥肌ものなのね♡










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by bonplaisir | 2016-07-25 12:00 | 一枚の絵 | Comments(0)

エドマンド・デュラックの「金鶏」

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*The Golden Cockerel From of the Tale by PUSHKIN Illustration by Edmund Dulac 1950


ロシア民話「金の鶏」をエドマンド・デュラックが挿絵だけでなく、
英文テクストから装丁デザイン、タイポグラフィまで手掛けて1950年に出版されたものです。

デュラック晩年の代表作ですが注目度は低いのが残念です。
挿絵黄金時代最盛期の華やかさと比べると地味に映るようですが、
よく見るとロシアのフォーク・アートを意識し、
デュラック風に細部まで丁寧に気を配られて素敵な絵本になっています。


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第二次大戦中にロンドンで、ニューヨークの限定本クラブを作ったジョージ・メーシーと出会い、
戦後にふただび挿絵本を出すという話が持ち上がりました。
その時のラインナップが「金鶏」「ダフニスとクロエ」「リトル・グリーン・ドラゴン」
「おやゆびひめ」「赤ずきん」と年に一冊ずつ出版する予定でした。

まず一冊目にに「赤ずきん」から始める予定でしたが、挿絵の枚数とページ数に
折り合いがつかず、「金鶏」に変更になりました。

これがその時の本です。
カバーはなく、タイトルは背表紙のみ。
青いクロス地に鶏のパターンとシンプルな装丁の通常版です。

限定版は、紫のクロスで函入り、
デュラックの直筆サインとシリアルナンバーが入っています。


ワタシのは通常版ですが、国内で出逢えたのはラッキーでした☆

わー、でも「赤ずきん」と「おやゆびひめ」は幻となってしまったのが残念ッ。
けっきょく予定通りにはいかず、デュラックは心臓も患っていたので
「金鶏」のあとには「キューピットとプシケー」、「コーマス」は急死後に出版されました。


デュラックは好いわ、追いかけ続けたいのだわ。









*
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by bonplaisir | 2016-07-23 12:00 | 欧米テキスト絵本 | Comments(0)


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


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