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1976年のソ連映画の「新・人魚姫」

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新・人魚姫
РУСАЛОЧКА/RUSALOCHKA
1976年
ソ連,ブルガリア
監督:ウラジミール・ヴィチコフ




アンデルセンの物語をベースに新解釈された人魚姫。
吟遊詩人のような老道化が、人魚姫を手助けし見守る役で加わります。
そして魔女も心優しく人間界におり、道化の計らいで
声が奪われては王子と会話ができなくなるので、
変わりに人魚姫の美しい緑色の髪を交換に足を得られました。
この二人の存在は人魚姫に待ち受ける悲恋に
少しでも温く救いあるものしようという試みが感じられます。
台詞は少ないですが詩情的で奥深いものがあり、
ラストも捻りがある切ないけどハッピーエンドかも。

声を失わなかった人魚姫は、鈴を転がしたような可愛らしい声で、
しゃべる度に鈴が鳴る演出も幻想的でよかったです。

この映画のように、ソ連時代のものや東欧・北欧あたりの映像作品は、
古来から伝わる土地の伝承を表現に取り入れたりするので
童話などのファンタジーは、子供向けというよりアート色が強いものばかりで、
衣装や美術セットがもうタマランのでした。


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アンデルセン生誕200周年を記念して
原盤フィルムを修復・デジタル化されたものです。
残念ですが現在、絶版です。
とりあえずYoutubeで全編upされているのがあったので貼りつけておきますね。



















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by bonplaisir | 2017-07-04 13:00 | 人魚姫

エドマンド・デュラックの人魚絵③

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人魚絵といってもmermaidではなくてmermanなんですけど☆

Myths the Ancients believed, Glaucus and Scylla というタイトルのイラスト。
1933年、アメリカの週刊誌の表紙用に描かれたもののようです。

タイトルにあるように、古代神話、例えばギリシャ神話にも出てくる
グラウコスとスキュラの物語が主題で、嫌がるスキュラを
グラウコスが追いかけている様子を描いているようですね。


グラウコスとスキュラ

グラウコスは元は漁夫、たまたま口にした薬草で
半身が魚のmermanになってしまいます。
姿が変わったことで水の中が恋しくなります。すると
川の神々も彼を受け入れ、グラウコスも海神になりました。

ある日、浜辺の入り江の水の中や岩場の陰で涼んでいた
乙女スキュラにグラウコスは恋をしました。
ですがスキュラは求愛を拒みます。

グラウコスは魔女キルケに
スキュラが自分に振り向いてくれるよう相談しました。

しかし、グラウコスに恋するキルケは嫉妬から、
スキュラを怪物にしてしまいました。

こうして怪物スキュラが誕生し、
近くに来た船や人を襲うようになりましたが、そのうち
怪物スキュラはそのままの姿で岩場になってしまいました。
もう船や人を襲いませんが、その岩場はその後も
船乗りたちに恐れられるようになりました。

一方、グラウコスはキルケの愛を一時受け入れるのですが、
キルケが人を怪物にし虐待することに愛想をつかし離れてしまいます。
















*
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by bonplaisir | 2017-06-28 12:00 | 人魚画

エドマンド・デュラックの人魚絵②

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1908年出版、デュラック画のシェイクスピア「テンペスト」から、
第1幕の2場で、エアリエルの歌から人魚が描かれています。


Full fathom five thy father lies;
Of his bones are coral made;
Those are pearls that were his eyes;
Nothing of him that doth fade,
But doth suffer a sea-change
Into something rich and strange.
Sea-nymphs hourly ring his knell:
Ding-dong.
Hark! now I hear them — Ding-dong, bell.


父は五尋の 水底に
その骨は今 珊瑚珠に
その両の眼は 真珠玉
その身は朽ちず わだつみの
奇しき力に かえられて
今は貴き 宝物
水の妖精 打ち鳴らせ
弔いの鐘を ディンドンベル
お聞きよ お聞き
あの鐘の音を ディンドンベル

*新書館 テンペスト 伊東杏里/訳より引用



この歌の冒頭部分、水の妖精を人魚姿で描いたのですね。

Full fathom five thy father lies;
Of his bones are coral made;
Those are pearls that were his eyes;

父は五尋の 水底に
その骨は今 珊瑚珠に
その両の眼は 真珠玉



ナポリ王の息子フェルディナンド王子がエアリエルの歌を聴いて、
嵐の海で難破し溺死したと思われる父王アロンゾーを思い出します。


以前記事で、ラッカムのテンペストからの人魚絵は
この歌の後半部分を描いたのでした。















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by bonplaisir | 2017-06-24 12:00 | 人魚画

エドマンド・デュラックの人魚絵①

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1908年に出版されたアルファベットブック
「Lyrics Pathetic and Humorous from A to Z」のなかで
「U」のイラスト。

ウンディーネがイワシとかくれんぼしいる絵です。

U was a youthful Undine
In the kingdom of ultramarine.
Often week after week
She would play hide and seek.
In the weeks with an ugly sardine.



「U」はやっぱウンディーネからですよね。
でもウルトラマリンやアグリーとかできるだけ
「U」で始まる単語をいれるようにしているみたい♡
















*
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by bonplaisir | 2017-06-22 12:00 | 人魚画

ウォルター・クレイン画:「妖精の女王」からの人魚たち

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16世紀のイングランドの詩人・エドマンド・スペンサー(1552頃-1599)の代表作、
長編叙事詩「妖精の女王」(The Faerie Queene:1590-1609)全6巻と断篇とで
構成されたものにクレインが1894-1896年にかけてモノクロの挿絵を描きました。

その中から第2巻に収められている挿絵。
このイラストには装飾枠もあり、添えられている言葉があります。

Guyon, by Palmers governaunce,
passing through perils great,
Doth overthrow the Bowre of blisse,
and Acrasie defeat.
















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by bonplaisir | 2017-06-20 12:00 | 人魚画

ランスロット・スピード画の人魚

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ランスロット・スピード(Lancelot Speed:1860-1931)
英国のイラストレーター。
アンドルー・ラングの世界の童話集から、
あかいろの童話集(1890)に収められている
オーノワ夫人の「サンザシ姫」(The Princess Mayblossom)への挿絵。

「サンザシ姫」のあらすじ

ある国の王と王妃の子が次々に死に、幼いサンザシ姫がひとり残った。
だが妖精カラボスに呪いをかけられ、
「姫が二十歳になるまで不幸のどん底を味わう」と。
この呪いを避ける為に、姫は塔に閉じ込めて外部と避けて過ごすことになりました。
そして厳重な見張りの中でも、姫は美しく育ち、王と王妃は喜びました。
歳月はたち、姫もあと四日で二十歳を迎え、結婚相手を決める年頃になりました。
そして立派な国の王子が結婚を申し込むために使節のコケオドシを送らせました。
さぞ立派な行列だろうと噂にになり、外の世界を見た事がない姫はひと目見たく、
乳母たちを困られながらもその一行を見る機会を得ました。

すると白い馬に乗ったコケオドシを一目見て姫は心奪われてしまいました。
サンザシ姫から愛の告白を受けたコケオドシは嬉しさのあまり、
自国の王と王子を裏切り、姫と駆け落ちします。

しかし、逃げている途中、空腹になるとコケオドシは
優しさも思いやりもない人になりました。
姫はコケオドシのために食べ物を探します。
けど独り占めにし姫はずっと空腹で喉も渇いていました。

ひどいコケオドシ、終いには一人で逃げようと姫を海へ突き落そうとします。
ところが姫はさっとよけて、つんのめったコケオドシが海に落ちてしまいました。

すると美しい妖精があらわれ、無事に城へ帰ることができました。
そして立派な国の美しい王子と結ばれ、不幸な出来事は忘れ去られましたとさ。



ざっとですけど、こんな感じ。
「サンザシ姫」って「眠れる森の美女」や「ラプンツェル」のような話ですね。

上の挿絵はコケオドシが海の落ちたあとどうなったかわからないの場面です。
ランスロット・スピードはその場面を想像したものを描いたようですね。

人魚たちが海底に落ちて来た人間を物珍しそうに眺めているようにも見えます。





「サンザシ姫」といえばデュラックの「妖精の花冠-フランスの昔話集」にも。


















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by bonplaisir | 2017-06-19 13:00 | 人魚画

ジョン・ラインハルト・ウェグリン画の人魚②

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ジョン・ラインハルト・ウェグリン(1849 -1927)が
1906年に描いた水彩画「Mermaid」 。

まるで初めて地上に来た人魚姫のような。
花輪のように見える飾りは貝や珊瑚、真珠で出来ているように見えます。

空と海と人魚の尾のブルーが美しいです☆


あと1911年に描かれた連作のようにも見える作品。

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海岸の岩の上に座る人魚。
可愛らしい仕草ですが、「ゼノアの人魚」のような
惑わす魅力も感じたり☆















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by bonplaisir | 2017-06-15 12:00 | 人魚画

気になったアンティークの「人魚姫」本

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Tumblrのタイムラインに上がってきた
皮表紙に金箔押しされた人魚姫のアンティーク本。

とくに人魚が描かれている訳でもないのに惹かれてしまった。
挿絵画の名前がないのでテキストだけの本なのかしらと調べてみたら、
ジョン・ラインハルト・ウェグリンが挿絵を描いている本なのでした。

1893年、ロンドンのR. Clay and Sonsから出版された
「The little mermaid and other Tales」
挿絵といってもモノクロ画のみですが
「人魚姫」9点、その他の物語に50点以上。
かなりのボリュームですね。

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古書アーカイヴのサイトで全頁見られるのを見つけました。
本の持主による手彩色されてしまってる画像ですが
それでも貴重なので嬉しいです。















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by bonplaisir | 2017-06-14 13:30 | 人魚姫

スラミス・ヴュルフィング画の「人魚姫」絵本

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*The Little Mermaid,Hans Christian Andersen,Sulamith Wulfing,Bluestar Communication Corp,1997



想いは引き寄せるのかも?:Part2

クリスチャン・バーミンガム画の人魚姫絵本につづき、
またまたご縁ができて手元にきた絵本。

スラミス・ヴュルフィング画の「人魚姫」絵本です。
1996年に復刻されたものの重版ものです。

人気ある絶版もの人魚姫絵本との出逢いは本当に薄くて、
価格もプレミアムなものですから、ほぼ諦めてしまうこともあるのですが、
やはり想いは通じるのかもしれませんね♡

幸せが二度もつづくとは感謝多々なのであります。


巻末に自画像とお写真が載っていました。

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雰囲気のある美しい人ですね。


絵本のイラストはどれも素敵で美しく、見惚れてしまうものばかり。
裏表紙には見た事がまだなかったイラストが、、、

人魚姫が魔法の薬を大事に抱きかかえている場面です。

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中に収められていないイラストでした♡















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by bonplaisir | 2017-06-13 12:00 | 人魚姫

クリスチャン・バーミンガム画の「人魚姫」絵本

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*La Sirenita Hans Christian Andersen, Christian Birmingham, Ediciones Vicens Vives, S.a.2010



想いは引き寄せるのかも?:Part1

クリスチャン・バーミンガム画の「人魚姫」絵本が手元に。
スペイン語版で2010年に出版されたものです。

約30×25cmと少し大型の絵本なので
絵を存分に楽しめます。

ブルーが本当に美しくて、海の中にいるような
そんな錯覚で堪能できます。
空から見下ろした視点の構図はダイナミック。
ボリューム満点の挿絵の量にいつまででも眺めていられます。

なんて幸せなのかしら♡















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by bonplaisir | 2017-06-12 12:00 | 人魚姫


挿絵とか絵本とか画集とか、気ままに覚え書き。


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